キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第146回:映画『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』感想と考察

今回は現在公開中の映画『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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イントロダクション

コミックヒーロー映画としては初めて米国アカデミー作品賞にノミネートをされ、ノミネート数7部門中3部門で受賞を果たした2018年公開『ブラックパンサー』の続編。主人公のブラックパンサーことティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年に逝去をしましたが、代役を立てずに製作がされました。

国王であったティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)を突如失ったワカンダ王国。ティ・チャラの母ラモンダ(アンジェラ・バセット)が玉座につき、悲しみを乗り越えて進もうとしていた。そんな中、ワカンダで産出される特殊な金属 ヴィブラニウムを巡って大国や謎の海底帝国の脅威が迫りくる。

監督は前作同様ライアン・クーグラー。こっちが忙しいから「クリード」シリーズには関わっていないのかな。今作の実質的主人公は、ティ・チャラの妹にあたるシュリを演じるレティ―シャ・ライト。相当な重圧があったろうと思います。もうやり切っただけで拍手といったところでしょう。その他ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、ダナイ・グリラ 等前作キャストが集結ってあれ?ダニエル・カルーヤ居ないじゃん。どうやら今年公開の『NOPE/ノープ』とスケジュールが被ったため出演出来なかったらしいです。残念だけどまぁ『NOPE/ノープ』が超絶大傑作だったから仕方ない。そういえばルピタ・ニョンゴとウィンストン・デュークってジョーダン・ピールの『Us/アス』(2019年公開)に出てたよな。ピール軍団だな。

気持ちはわかるけど

本作、事情が事情だけにかなり異色の作品であったことは間違いないですし、良いところは勿論ありました。伝統とハイテクが融合したようなあの世界観はやっぱり良き。あの街の眺望がバーン!と現れるシーンはテンション上がりますね。テンションがあがるといえばあの人のまさかの形での登場シーンも。うっすら期待していただけあって思わず声が漏れてしまったw。今回の敵となる海底国の王 ネイモアさんの陸海空を縦横無尽に暴れる戦闘スタイルも面白かったです。

しかし総合的に見ると個人的には微妙。率直に葬式ムードが過ぎると感じました。画面の暗いシーンが多いのもありますが終始“しんみり”が漂う2時間半。ちょっと辛辣な言い方をすると、私はスリルや興奮を求めて映画を観に来ており、弔慰金を贈りに来たわけではありません。偉大な功績を残したのも理解はしているつもりですし、熱烈なファンの中にはまさに線香を手向けるような気持ちで観られる方も居るとは思いますが、流石に一つの作品としてはどうなんだろうと思います。“エンタメをやりつつ出演者への哀悼も最大限捧げる” という意味合いで言えば2015年公開の『ワイルド・スピード SKI MISSON』の方が良い塩梅だったかと思います。

またこれも致し方ないんでしょう。各出演者から良くも悪くも悲しみとプレッシャーがひしひしと感じられました。悲しみを表現するのは充分だったと思いますが、ジョークを言ってるシーンですら誰の顔にも笑みがなく表情が固い印象。これじゃ観てるこっちも固くならざるを得ません。もっと表情豊かなシュリ王女が観たかったな。

まとめ

以上が私の見解です。

これでMCUのフェイズ4が終了ですか。色々模索をした期間であることは伺えます。しかし1つ1つの作品の質が担保されていなかったような気がします。特にドラマシリーズは純粋に短期間で作り過ぎて推敲する時間がなかったのではと思います。シリーズを通しての面白さを追及するより1つの作品としての面白さを確保して欲しいんですよね、個人的には。もうそんな時代は終わったのか…となると『アイアンマン3』(2013年公開)から映画館で追ってきた私、MCUともそろそろお別れなのかもしれません。ちぇっ、悲しみ。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。