キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第94回:映画『エターナルズ』感想と考察

今回は現在公開中の『エターナルズ』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

 

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イントロダクション

アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の26本目となる最新作。今年の9月に公開した『シャン・チー/テン・リングスの秘密』同様新ヒーローが、しかも複数登場です。

遥か昔から人類を見守ってきた超人軍団 エターナルズ。役目を終えて7000年が経過した現在。再び宿敵ディヴィアンツが出現したことにより各地で身を潜めていたメンバーは集結をし、地球の脅威に立ち向かう。

監督はクロエ・ジャオ。今年公開の『ノマドランド』で米国アカデミー賞を獲得しています。『ザ・ライダー』(2017年公開)も含めエンタメ大作を撮るイメージが全くありませんでしたが、さてどんな化学反応が起きたか!?

キャストはリチャード・マッデン(2015年公開『シンデレラ』)やアンジェリーナ・ジョリー(『トゥーム・レイダー』シリーズ)といった豪華なメンツが揃う中、実質的な主人公はジェンマ・チャン。あれっ?この方2019年公開『キャプテン・マーベル』でスナイパーのキャラクターを演じてましたよね。同じシリーズで異なる役を演じているって『仁義なき戦い』シリーズみたいです。

そして筋肉俳優の新たなビックスター マ・ドンソクも出演しています。両腕がガントレットみたな状態で戦う姿は2016年公開『新感染/ファイナルエクスプレス』のガムテープでがんじがらめにした腕でゾンビに挑んだ姿を彷彿とさせます。

 

人類愛!

結論から言うと人類愛がほとばしってる感じのする作品でした。

エターナルズの皆さん。ディヴィアンツという人類を脅かすモンスターの排除と人類の進歩の手助けをする事がお上(名前忘れちゃいましたが、クソデカい奴)の命令であるため人間たちの争いには介入出来ないもどかしいポジション。だから今までのスーパーヒーローたちの戦いを含めた様々な戦争に登場していなかったという設定なのです。その一例として第2次世界大戦、広島の原爆投下のシーンが登場。短いながらも焦土と化した広島の風景を描いたハリウッド大作はかなり稀有かと思います。止められない人類の悲劇に傷つき、中には精神疾患を患うメンバーや勝手にコロニーを形成に社会から隔絶した生活を送るメンバーが居たりします。

それでも他人を愛したり、夢を追いかける事が出来る人間を見てきた彼らは、“それって素晴らしいじゃないか!”と危機に瀕した人類を見捨てたりはしません。しかも今回のお話しって、そもそも危機に瀕した事に人類はあんまり気付いておらず、水面下で動いてますからね。何て懐が深いんだ!全人類、今までの所業を反省しないといけませんなw。

またエターナルズの各々が縛られていたものから解放され、自我を持ってそれぞれの選択をしていく流れは『ノマドランド』や『ザ・ライダー』とも精通するかなと思いました。例え神みたいな存在の奴らにも人間臭い部分があるだと言っている感じも人類愛を表現しているようにも思えてきます。

 

まとめ

以上が私の見解です。

といってもここで書いたこと以外にも作品内には色々な要素が盛り込まれまくってます。そのせいで長尺になってるんだよ。やや散漫な気はしたので、もう少しテーマを絞ってスマートに欲しいとも感じました。

それとちょっとした驚きだったのが絡みのシーンがあったこと。MCUじゃ初じゃないですか。なんか新鮮さを感じましたけど、サラッとこなしちゃう辺りが監督の手腕といったところでしょう。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 

※追伸

別件としてぼやきを。

私が観た上映回、上映開始後に入ってくる客が多すぎました。しかも携帯光らせながらズカズカと。たぶん私の隣の隣に座ってた方かな。かなりの聞こえるレベルで舌打ちしてました。私も心の中で盛大に毒突いていたので気持ちは分かります。お陰で冒頭集中出来ませんでした。

推測にするに飲食物の売店が長蛇の列になっていたのでポップコーンを買うなりが遅刻の原因でしょうが、それなら買うのを諦めるといった臨機応変な対応をしてもらわないと迷惑するのは他の客です。まったく、上映開始時間は最低限守って欲しいものです。