先日Twitterを見ているとこんなタグを発見しました。
#細かすぎて伝わらないホークアイの好きなところ選手権
なるほど、なるほど。遂に「ホーク愛」を爆発させる機会がやってきたのです。Marvelヒーローで一番の好きなのはキャプテンアメリカなのですが(ごめんよ、ホークアイ)、2番目と言われれば確実でしょう。そもそも私の「ホーク愛」に火が付いたのは、学生だった頃のある日。講義が始まる前の教室で、ぼんやりしていると後ろからこんな感じの会話が聞こえてきたのです。
A:「アベンジャーズって見たことある?あれ、マジで面白いよ。」
B:「アイアンマンとか出てくるやつだろ。見たことあるぜ。」
ここまでは何ら問題のない会話ですが、しばらくすると…
A:「弓矢持ったおっさんとかいらねーよ。」
B:「確かに。弓矢弱いし、アイアンマンとかソーに比べればしょぼいよなw」
ああああ!何も分かってね、能力じゃない彼の魅力にどうして気付けないんだ。
そんな積年の恨みも含めガンガンぶっこむんで夜露死苦!
↑スマホゲーム『マーベル フューチャーファイト』より
さくっとキャラ紹介
全然知らねーよという人もいるかもしれないので、先ほどあげた画像元であるスマホゲーム『マーベル フューチャーファイト』の紹介文を引用します。
サーカス団に所属し、弓矢の達人として育てられたクリント・バートンは、完璧と言えるほどの名射手である。鋭い視力と反射神経を持ち、アイアンマンの戦闘を目撃して以来、弓術を活かして悪と戦うヒーローになることを決意した。
この説明はコミックの設定も含まれているようです。映画ではこの辺の経緯は描かれてておらず、SHIELDと呼ばれる平和維持組織のエージェントとして登場します。演じているのはジェレミー・レナー。アカデミー賞を獲得した『ハート・ロッカー』の爆弾処理を担当する兵士も印象深い俳優さんです。
あっちなみにコミック未読者なので、映画で描かれたホークアイを前提にお話をしますのでご了承を。
弓矢は正義の証
まずは弓矢というアイテムの重要性です。ホークアイ以外にも弓矢を使用するヒーローは数多く存在します。ラッセル・クロウやタロン・エガートンなどが演じたロビンフッド。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズののレゴラス。『ハンガーゲーム』シリーズのカットニス。DCコミックスのヒーローでドラマ化されたグリーンアロー。そして、まだまだ現役で頑張るジョン・ランボーなど映画やドラマに沢山登場します。
また、弓矢がヒーローの証として位置付けられているのはここ最近の話ではありません。例えば先ほど挙げたロビンフッドは、中世イングランドから伝わる伝説上の人物です。また、日本の歴史で言えば那須与一が頭に浮かびます。平安時代から鎌倉時代に至るまでに繰り広げられた源平合戦を中心に記した『平家物語』に登場する弓矢の達人は英雄のような印象を受ける描かれ方をしています。
このことから、弓矢は古来よりヒーローの象徴として位置付けられてきたのです。キャプテンアメリカの楯と並ぶ正義のシンボルといっても過言ではないでしょう。
女性ヒーローたちの礎を築いた功績
女性の社会進出や地位向上が騒がれる昨今において彼の功績はもっと評価されるべきはずです。
まず、初期メンバーの一人であるブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)という女スパイは、ホークアイにブタペストで勧誘された(勧誘というより助け出された)という過去を持ちます。その為お互いかなり強固な絆で結ばれています。
また、『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』では、当初敵であったスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)の勧誘に成功。大量の敵を前に怖気つく彼女に「扉を開けたら君もアベンジャーズだ!」と喝を入れたのはシリーズ屈指の名言でしょう。
こうして女性ヒーローたちの礎を築いくことに何気に貢献しているホークアイ。彼の活躍がなかったら、アベンジャーズはもっと男臭い集団になっていたのかもしれません。
進化する装備&戦闘スタイル
どのヒーローも回を重ねるごとにパワーアップしていますが、ホークアイの発展は一際目覚ましいものがあります。順に見ていきましょう。
『アベンジャーズ』:腕だしルックでマッチョアピール。ソーと張り合ったってしょうがないのに…。しかも遠距離担当なのに矢を切らす失態を犯します。ノールックショットは格好良かったけど。
↓
『アベンジャーズ/エイジオフウルトロン』:長袖着用で防御力がややアップ。3本いっぺんに放っても切らさない量の矢を持ってました。また素手や弓で敵を殴るというダメージ量はやや少なそうな近接攻撃も披露しました。
↓
『シビルウォー/キャプテンアメリカ』:課題であった近接戦に対応。棒状の近接武器に早変わりする弓を採用していました。そのおかげでブラックパンサーと殴り合うことに成功します。
↓
『アベンジャーズ/エンドゲーム』:鈍器じゃダメだと殺傷力の高い刀を採用。雑魚敵どもをばっさばっさと切り倒し、近接戦でも充分戦えることを証明。我らが真田広之も刀の餌食になりました。
例え他のヒーローよりもパワーが劣っていても、戦いのたびに反省点を踏まえて次の戦いではしっかりフォローしていくという徹底ぶり。この姿勢は勉学や仕事など多く人が見習うべき観点だと思います。
戦うパパは格好良い
メンバー史上初の“お父さんヒーロー”であることを忘れてはいけません。お父さんであることが明かされるのは『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』の時でした。だだっ広い野原に建つポツンと一軒家。色々不便そうですが、そこに奥さんと3人の子供の5人家族で住んでいました。典型的な家族って感じです。
スーパーヒーローが家庭持ちという設定はなかなか稀有な例かと思います。まぁアントマン(離婚しているため戸籍上家族ではありません)や『エンドゲーム』時のアイアンマンも家族を持つ身ではありますが、スーパーヒーローはたいてい恋人以上伴侶未満の相手がいる印象が強め。だからこそ家族を養うためにヒーロー稼業やってるなんてアツいですし、奥さんと子供がいるぶん自然と彼の危機的なシーンは固唾を呑んで見守ってしまいます。
ここでちょっと興味深い、いや興味深いといったらすげー失礼ですが演じているジェレミー・レナ―自身はそう上手くはいっていないご様子で。
新型コロナの影響で収入が減ったから養育費を減額して欲しいと元妻に頼んでいたはずですが、今度は不正利用したとして訴えちゃいますか…。ホークアイとして絵に描いたような家族を演じていても現実は全く異なるのは、何だか哀しいですね。
まとめ
お分かり頂けたでしょうか。こんなに魅力が盛りだくさんなのです。「いらない」なんて言わないで欲しいです。ホークアイってGoogleで検索すると関連ワードに「アベンジャーズ ホークアイ いらない」なんて出てくること(今はどうかな)が悲しみ。私のこの記事が少しでもこの状況を打破できれば御の字。また、動画配信サービス ディズニープラスではホークアイを主人公にした作品も公開予定らしいので、温かい目で見守っていきましょう。
というなぜか最後はお母さんみたいな発言になってしましたが、この辺でお開きです。ありがとうございました。
※追伸(2021年12月24日)
まとめで触れたホークアイを主人公にしたDisny+のドラマを観たので簡単に書き足したいと思います。
やっぱりホークアイはホークアイでした。まず、女性ヒーローたちにことごとく関わってるじゃないですか。弟子とも呼べるケイト・ビショップさん(素人とは思えないポテンシャルの高さ)は勿論、『ブラック・ウィドウ』(2021年公開)で活躍したエレーナさんにあの義足のキャラクターもどうやら今後の展開に絡んで来るようなので、3人ものストーリーに関わっています。
また戦闘スタイルにおいては今まで以上にトリックアローを多用し敵を翻弄させていました。ピムやスタークの矢があるのがファンにはたまらないよね。格闘シーンも多めで、一般人を相手にすれば圧倒的な強さを誇る事が証明されました。まぁそりゃそうだわ。
という感じで、改めて私が思っていた魅力を再確認させてくれる内容でした。ただあのキャラの扱いに関しては今のところ頂けないぞ。今後に期待です。
参考: