キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第113回:映画『レゴバットマン ザ・ムービー』感想と考察

さぁDCコミックの人気ヒーロー バットマンの新作、その名も『ザ・バットマン』の公開を記念して今回は2017年公開『レゴバットマン ザ・ムービー』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

 

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captaincinema.hatenablog.com

↑以前扱った“バットマン”と言えばな映画『ダークナイト』についてはこちら。

イントロダクション

ブロック玩具の代表格「レゴ」を題材にした2014年公開『LEGOムービー』に登場したバットマンを主人公にしたアニメーション映画。とは言っても物語的な関連性は特に無く、独立した作品となっています。私レゴは子供の頃大好きでした。あぁ懐かしい。映画ネタで言えば「ハリー・ポッター」とか「スパイダーマン」のを持ってましたね。

孤独のヒーロー“バットマン”ことブルース・ウェインは、ヒーローとしての華々しい活躍とは裏腹に私生活では一人ぼっちな生活を送っていた。そんな中、宿敵ジョーカーが宇宙の牢獄に閉じ込められていた極悪人たちを引き連れてゴッサムシティを破壊する事態が発生。街の危機を救うべく、成り行きで引き取る事になった“ロビン”こと孤児のディックと共に立ち上がる。

監督はクリス・マッケイ。去年アマゾンプライムで公開した『トゥモロー・ウォー』を手掛けています。う~ん、CMで見て気になってたんだけどアマプラは入ってないからなぁー。DVDで出ないかな。

声出演のキャストはなかなか面白いメンバーが揃っています。バットマンの執事 アルフレッドをレイフ・ファインズ(最近だと『キングスマン/ファースト・エージェント』)。スーパーマンチャニング・テイタム(2012年公開『21ジャンプストーリー』)。ゴッサム市長をマライア・キャリーが演じていたりしています。特に興味深いのがキャットウーマンの声は今回の『ザ・バットマン』で同役を演じているゾーイ・クラヴィッツが務めています。2013年公開『ダークナイトライジング』の際は、肌の色が理由で同役のオーディションから落とされていたという話があがっていましたが、「キャットウーマン」とは相当縁の深い女優さんです。

 

バットマンの最大の弱みは?

さて、バットマンの弱点とは一体何なのか。スーパーマンのような超自然現象的な特殊能力が無いことか?それもそうかもしれませんが、今作で描かれるのは「人間関係を築くこと」が弱みとして描かれます。

小さい頃の親を失ったことがトラウマとなり、同じを苦しみや痛みを味わうぐらいなら誰とも親しくならずに居れば良い。そんなスタンスなのでピンチの時も誰かに頼ろうとはしません。ヒーローとして活躍した後は、レンチン飯を貪りギターと恋愛映画を一人で嗜むというぼっち充。おまけに永遠のライバル ジョーカーに対しては長年の付き合いにもかかわらず、単なる悪党の一人としかみなしていない態度を取ります(この時のジョーカーの悲しそうなウルウル目が可愛い、かまってちゃんかよw)。

しかしいくら孤高を貫こうとも寂しさを隠し切れないバットマン。一人じゃ解決出来ないような問題にもぶち当たったりします。つまり、大富豪のスーパーヒーローだろうが筋肉モリモリで腹筋が割れていようが、一人で生きていくのは難しいということ。そんな全ての人に共通しそうなテーマを軽快なトーンで活写しています。バットマン関連作品は暗く、どちらかと言えば大人向けなイメージが強いせいか、ある意味異彩を放つフレッシュな内容に感じられました。

 

まとめ

以上が私の見解です。

控えめに言ってめちゃめちゃ面白いです。バットマン映画の中でも指折りの傑作だと思います。

とにかく映画が好きな人にとっては、お祭り騒ぎな作品であるのもポイント。ハリウッド映画あるあるをネタにしたオープニングは最高。登場する悪役はバットマンシリーズの敵のみならず、某指輪好きのでっかい目ん玉野郎や某額に傷のある青年を追い回す名前が禁句の魔法使い。そして去年、我らがジャパニーズモンスターとプロレスを繰り広げた某ゴリラなど著作権無用のやりたい放題っぷり。ワーナーは「レディプレ」以前にやっちゃてたんですよ。極めつけはバットケープ(バットマンの秘密基地)に入る際の合言葉は「くたばれ、ア○アンマン」。同じ金持ちヒーローだもんねw。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。