キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第118回:映画『モービウス』感想と考察

今回は現在公開中の映画『モービウス』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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イントロダクション

日本でもそれなりに話題となった『スパイダーマン/ノーウェイホーム』。そんなスパイダーマンの敵として登場するアメコミキャラクター モービウスを主役にした作品。

血液の難病を患った医師のマイケル・モービウス(ジャレッド・レト)は、同じ病気を患った人々を救うための研究に奔走していた。その一環として吸血コウモリのDNAを使った治療法を自らを検体に乗り出し結果並外れたパワーとその代償を得る事になる。

監督はダニエル・エスピノーサ。2017年公開のSFホラー『ライフ』を監督してた方ですね。あの映画、面白いですが抜群に後味が悪いので二度と観ない作品だと思ってます。

主演のジャレッド・レト(2013年公開『ダラス・バイヤーズ・クラブ』)はヒョロヒョロからムキムキに変貌を遂げるという相変わらずの体当たり演技。作中で体重の変動をさせているということでしょうから、体が大丈夫なのかちょっと心配になります。

また去年公開の『ラストナイト・イン・ソーホー』時と同様“カッコつけ”なマット・スミスや「ワイルドスピード」シーリーズでお馴染みのタイリース・ギブソンも出ています。個人的には2019年の『6アンダーグラウンド』のアドリア・アルホナが出てたのがアツかったです。

悪くないけど

ええ、何だか軒並み評判はよろしくないようですね。マーベル作品にもかかわらず売り上げが伸び悩んでいるのは公開回数の少なくなるスピードからも伺いしれます。でも私個人としてはそれほど悪くはなかったかなと。ライミ版「スパイダーマン」シリーズだったりの2000年代のライトなアメコミ映画を思い出すようなストーリーとジャレッド・レトやマット・スミスの好演は良かった点でしょう。

しかし評判の良くない理由は容易に想像が出来ました。その最もな理由が典型的な予告編の失敗です。まぁもう言ってしまって良いでしょうが、予告編の時点でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の流れを組む2017公開『スパイダーマン/ホームカミング』に登場したマイケル・キートン演じるヴィラン ヴァルチャーの登場が明かされていました。ディズニーはソニーマイケル・キートンを譲渡したって事でしょうか。だとすれば、えぇーっと…それはサプライズポイントとして隠しておくべきだったんじゃね?「ヴェノムだ」ってホラを吹く台詞も使っちゃってるしので、これら以外のサプライズポイントは一つもありません。だから盛り上がりに欠けるファンは多いのかなと思いました。はっきり言って予告の作成者は本作を売る気があったのかが疑問です。そういう作品時々あるよな。

それに逆張り的な事を言えばマーベル映画は、他作品との強固な関連性やサプライズ演出がないとやっていけなくなっているような気もしてしまいました。あぁもう一回『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)みたいな単独作品としての傑作を放って欲しいのよ。この気持ちは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目で叶うだろうか。

まとめ

以上が私の見解です。

悪くないとは書きましたが、アクションシーンの観点で言えば頂けません。スピード感を演出したいと思われるごちゃごちゃしたカメラワークは逆効果。しかも煙みたいなエフェクトがキャラクターがどう動いているかをより見にくくしていました。アクションってさ、対象物がどう動いているかをちゃんと見せるのが大事だと思うんだけどなぁ~。

ちなみに私観ている間は児童小説『ダレン・シャン』をふと思い出してました。「児童小説」って書いたけど大人が読んでも普通に楽しめるシリーズ。小学生の頃大好きで2周ぐらいしたっけか。映画版は微妙だったけど。

というわけでこの辺でお開きです。ありがとうございました。