キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第117回:映画『シャドウ・イン・クラウド』感想と考察

はい、ご無沙汰になってしまいました。一時的に外で仕事をすることになり久々の通勤ライフのせいで毎晩寝落ちの日々。テレワークが如何に体力を温存させているかを痛感しています。とは言っても映画を観るのは変わらず。ということで今回は現在公開中の映画『シャドウ・イン・クラウド』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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イントロダクション

戦争ものと怪獣ものがドッキングしたカオスなサスペンスアクション。

舞台は1943年の戦時下。ある機密任務を命じられた連合国軍の女性空軍将校 モード・ギャレット(クロエ・グレース・モレッツ)は、ニュージーランドからサモアへ向かう爆撃機に乗り込んで上空へ飛び立つ。男性乗組員たちからのハラスメントな言葉を浴びせられうんざりする最中、謎の生物を目撃。それは空軍内で噂されている“グレムリン”であった。日本の零戦からの攻撃に晒される中、グレムリンと対峙していく様が描かれる。

主演はクロエ・グレース・モレッツ。基本的にそれ以外人物の登場は少なめです。実は私が初めて好きなった女優さん。きっかけとなった作品は無論『キック・アス』(2010年公開)。あのギャップに完全にやられもうた〜。その後は『モールス』(2010年公開)や『ヒューゴの不思議な発明』(2011年公開)、『イコライザー』(2014年公開)などと定期的にチェックしていたのですが、ここ最近はご無沙汰になってました。去年公開の『トムとジェリー』やNetfilxの『マザー/アンドロイド』まだ観てないもんなぁ。という訳で久々にホームグランドに帰ってきた気分、お久しゅうございます。

 

大胆な2幕構成

本作は前半と後半でだいぶ毛色の変わる大胆な構成をしている作品だと思いました。

まず前半は体育会系の極限形態であろう軍隊、しかも今ほどジェンダー諸々の良識が広まっていない時代が舞台なので、そうなるでしょうねな酷い会話が展開。これを無線のやり取りだけでという主人公の一人芝居で見せます。この時点を観てまでは、“斬新さはあるけどまぁイマドキのテーマを扱ったやつか、じゃアクションは二の次だね”とちょっと期待していたのとは違う面持ちでした。

しかし後半は急転直下、『ロード・オブ・ザ・リング』にでも出てきそうなビジュアルの獣“グレムリン”との対決が本格化します。なんか日本の零戦もちょくちょく攻撃してくるけど、そんな事よりグレムリンじゃ!飛行中の航空機という限定的な空間で繰り広げられる“それはないだろ”とツッコミたくなるトンデモアクションの連続コンボ。おぉ楽しいぞ。おまけに素手でタイマンを張るというバカっぽいけどアツいシーンもあり。吠えて拳を振りかざすクロエちゃん…ではなくクロエ氏の腕っぷしの強さ、ぱねぇっす。

 

まとめ

以上が私の見解です。

「意外と面白い」という言葉が相応しい佳作。大々的に広告が打たれてもいないですし、公開規模もそれほど大きくないので、この手が好みの人にとっちゃ伏兵的な作品かと思います。エンドクレジットも良いぞ。

それと作中「WAAF」というワードが出てきます。気になったので調べてみたところ、日本語で婦人補助空軍。イギリスで人員不足克服の為に編成された部隊で、舞台となっている1943年には18万人が従軍していたようです。第2次世界大戦に多くの女性が従軍していたんですね。まだまだ知らない事があるなぁー。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 

参考:

婦人補助空軍 - Wikipedia