キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第331回:映画『ザ・ブライド!』感想と考察

今回は現在公開中の映画『ザ・ブライド!』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

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イントロダクション

俳優マギー・ギレンホールが監督として手掛けたモンスターロードムービー。

1930代のシカゴ。ユーフォロニウス博士(アネット・ベニング)のもとに自らを創造した博士であるフランケンシュタインの名を名乗る怪人(クリスチャン・ベール)が訪ねて来る。彼は数百年間の孤独を払拭するために伴侶を創って欲しいと依頼しに来たのだった。そこで博士は事故死した女性の遺体を共同墓地から掘り起こし、フランケンシュタインの花嫁(ジェシー・バックレイ)として蘇生を行う。蘇った者同士の2人はクラブで起こしたある事件をきっかけに破滅の逃避行へと突き進んでいく。

監督はマギー・ギレンホール。俳優としてのキャリアで有名ですが、2021年公開の『ロスト・ドーター』を監督として手掛けています。あっNetfilxのやつか、観てないや。

主演はジェシー・バックレイ。先に言いますと非常に良い演技をしていたと思います。『MEN 同じ顔の男たち』(2022年公開)の時も良かったですが、今週末公開の『ハムネット』も楽しみになりました。ちなみに先述の『ロスト・ドーター』にも出演しているようです。そう考えると監督自身と関わりのある人物が沢山出演している作品なんですよね。クリスチャン・ベールとは『ダークナイト』(2008年公開)で共演してますし、無論ジェイク・ギレンホールは弟。そしてピーター・サースガードは旦那さんという事になりますから監督の人脈が遺憾なく発揮されたようなキャスティングです。

心に反骨を

予告を見た時点で『俺たちに明日はない』(1967年公開)と『フランケンシュタインの花嫁』(1935年公開)をドッキングした謎の映画という印象があり気になっていた作品。”変な映画なんだろうなぁ”と思っていましたが、内容はしっかり"今"の映画でしたし作り手の強い「怒り」が感じられる作品でした。

やはり舞台としている時代が1930年代という事もあり、今以上に男尊女卑の激しい社会構図となっています。蔑まれる女性陣は一瞬嫌な顔をするものの状況を鵜吞みにせざるを得ない雰囲気が漂っています。そんな社会に中指を立てるかの如く抵抗し、社会の犠牲となった女性たちの怒りや悔しさを代弁するフランケンシュタインの花嫁こと”ザ・ブライド”さん。抵抗する彼女の姿を見て唖然とする名もなき人々の表情も印象に残ります。

そうなんです、抵抗する者=怪物 では決してありません。抵抗する者は怒りと悲しみを抱えた一人の人間であるという事が本作の大きなテーマだったように思えます。前にも何処かで書きましたが、マジョリティに染まり今の社会や政治に迎合する事が楽で簡単なのです。しかしそれでは”自分”を手に入れられるかどうは甚だ疑問であり、自由や本当の自分の意思を手に入れるには、時として反抗する事が大切なのかもしれません。

さぁ社会へ抗え!反骨心を忘れるな!

まとめ

以上が私の見解です。

強いメッセージ性が感じられて面白かったのですが、ごちゃごちゃした映像が多かったかなと思います。所々見づらかった。
ちなみに、現在公開中の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』もそうですが、翻訳の難しそうな案件は大抵アンゼたかしによる仕事だというのが定石になりつつあります。4、5席離れた場所に座っていたおじさんも「おっ!アンゼかっ!」としっかり声出してましたからね。今や日本の英語翻訳字幕は彼に託されているのです。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。