キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第98回:映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』感想と考察

今回は現在公開中の映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を語っていこうと思います。毎度のことながらややネタバレ注意です。

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イントロダクション

Marvelコミックのヒーロー スパイダーマンの敵としても有名なヴェノムを主人公にした同名タイトル作品『ヴェノム』(2018年公開)の続編。

地球外寄生生命体のヴェノムと悪人以外を食べない事を条件に暮らしていた主人公のジャーナリスト エディ・ブロック(トム・ハーディ)。連続殺人の罪によって死刑執行が迫るクレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)が起こした未解決事件を追う中、面会時に起きたあるハプニングによって、残虐な“赤い奴”と対決する事になる。

主演はちょいとジャーナリストの割にはイカつい気がするトム・ハーディが続投。はい、出ました。傑作『マッドマックス/怒りのデスロード』(2015年公開)で主役を務めた私の推し俳優の一人。アメコミキャラの括りで言えば『ダークナイトライジング』(2012年公開)でのベインも記憶に残る好演でした。

そしてもう一人推しな俳優が続投してます。それが主人公の元恋人役のミシェル・ウィリアムズ。『ブローバック・マウンテン』(2005年公開)や『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016年公開)など良作に出まくってる方。『グレイティスト・ショーマン』(2017年公開)では歌声も披露してましたね。

 

前作はそこまでだったけど

推しな俳優が出演しているということは、前作はさぞかし気に入っているのだろうと思われそうですが、実はそうじゃなかった…。

「ヴェノム」と聞けばサム・ライミ版の3作目『スパイダーマン3』(2007年公開)のイメージが強く残っていたのもありますし、予告編のテイスト含め残虐でホラータッチな作品が観られると思っていました。しかし蓋を開けると凶暴なのか可愛らしいのかどっちつかずなバディもの。ルーベン・フライシャー監督らしさにも欠けるし“これじゃない”感が否めず納得出来なかったのです。謎にエンドクレジットが長かったしさ。

しかし今回は気持ちのギャップが払拭されている状態なので、すんなりと楽しめました。この作品のトーンが分かった状態で挑めるのが続編としての特権でしょう。

それにどっちつかずだったヴェノムのキャラも可愛い路線に振り切っており、ちょっと憎たらしい中学生な感じになっていたのも良かったです。悪口を言われてスネたり、へこんだエディを励まそうと料理したり。アメコミキャラの平凡?な日常が見られるのには珍しいさを感じました。

そんな山あり谷ありな同棲カップルの敵もカップル。こっちは可愛げのないカップルです。そのイカカップルの片割れで手当たり次第に暴れ回る“カーネイジ”を演じるウディ・ハレルソンはキャラとストーリー展開とが相まってどことなく『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994年公開)でした。そして、もう片方の超音波的な破壊力ある叫び声を上げるキャラクターは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』(2020年公開)に登場していたキャラを彷彿とさせます。ナオミ・ハリスが演じている事には気付きませんでしたが、ちょいちょいマーベルとDCとでキャラ被りがあるよね。

 

まとめ

以上が私の見解です。

前作よりは良かったけれども、もう一声欲しいかったかな。特に敵であるクレタスさんには、「アメコミキャラ」としてだけではなく「シリアルキラー」としての見せ場はあった方が良かったかと。グザッ!ドバッ!的なねw。

ちなみに粋なスタン・リー出演もありましたね。実はディズニーよりソニーピクチャーズの方がリスペクト強い説。目ざとく気付かせもらいましたよ。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 

※追伸

私本作はTOHOシネマズで観に行ったんですが、TOHOシネマズに行くと必ず幕間に登場する山崎紘菜が卒業すると言っていたのでびっくり。

9年務めてたんですって。となると私が本格的に映画館に通い出したのが7~8年前ぐらいなのでガッツリ丸被り。いつも居るもんだから当たり前感覚としてたいして気にしていなかったのですが、いざ居なくなると聞くと寂しいものですね。たいへん長らくお世話になりました。