キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第3回:2019年ベスト映画(後編)

それでは後編は、勝手ながら副賞とう形式で様々な角度から2019年を振り返ります。っていうか、構成的にベスト映画10作品紹介する前にこっちを先にやるべきだったはずですよね。それは反省点として、本題に入りましょう。

 

↓前半はこちら。

captaincinema.hatenablog.com

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写真は去年購入したムビチケです。ムビチケを買った方が安く済ませられると知っているのにこの枚数。愚か者です。

勝手に副賞

「う~ん」な作品賞

色々見ていますと、どうしても納得のいかない作品に出会ってしまうのは世の定め。そして、それをため込んでおくのも体に悪い気がします。よって、ここで発散させて浄化させようって魂胆です。ここで、ご紹介する3作品がお好きだった方には大変失礼しますが、「映画オタクの独りよがりな意見」として寛大な心でお読みください。

 

・『メンインブラック/インターナショナル』

キャストを一掃して作られた『MIB』シリーズの最新作。予告を見たときは、少々期待していたんですがね…。ふたを開けてみれば、お世辞にも面白いとは言えませんでした。

何が一番納得いかなかったかと言えば、ギャグが壊滅的に笑えなかった点です。もうどんなギャグを言ってたかは記憶にないですが、劇場内でクスリとも笑い声が上がらなかった記憶は確かです。(いや、一人いました。私の後ろに座っていたおばさんの笑い声が虚しく響いていました。)マスコットキャラクターみたいな緑のちっこい宇宙人のセリフなんてギャグばかりのはずなのに。アクションシーンもCG頼みで既視感があるぶん、ギャグのシーンでスベったのは致命的です。こうした点から考えると、ウィル・スミスの絶妙なセリフ回しがあって成功したシリーズだったのかもしれませんね。

 

・『ビューティフル・ボーイ』

ここ最近コロナウイルスの影響で薄まってしまいましたが、薬物問題が日本でも話題になりました。この作品は、そんな薬物に陥った青年とその父親を描いています。私がクスリの経験がない、あるいはそういった人が周りにいないからでしょうか。いまいちピンと来ませんでした。止めたと思ったらまたキメる。その度に、父親が辛い思いをする。その繰り返しで進展らしい進展がありません。これだと映画としての面白みには欠けてしまうように感じます。

まぁあれですね。今年の大河ドラマに多大なる影響を与えた「べつに女」や「もう~シャブなんてしないなんて~」あっ!間違えました。「シャブ」じゃなくて「恋」でしたね。そんなを歌を歌っていたシンガーソングライターに見てもらうのが良さそうな啓蒙的映画でした。

 

・『ワイルドスピードスーパーコンボ

ワイルドスピード』って題名付いてますけど、その要素はほとんどない作品でした。

まず、ワイスピらしい車がほとんど出てこないこと。ワイスピの醍醐味の一つは、スタイリッシュなイカした車を乗り回してることですよね。でも、そんな車は序盤のロンドンで繰り広げるカーチェイスシーンのみ。後は、デカくてゴツい車ばかりでした。

更に、「ファミリー」をテーマにしているのがこのシリーズですが、今回は少し履き違えている気がしました。今作で扱っているのは、血の繋がっているファミリーとった印象。今までのシリーズでは、血の繋がりなんてほとんど関係ない。もっと言えば、白人・黒人・アジア系といった人種の関係がないごった煮状態の「ファミリー」でした。そこが良かったのに、一体何をやっているんでしょうか。

私は中学生ぐらいの時「好きな俳優は?」と聞かれたら「ジェイソン・ステイサム」と答えていたおませなガキだったので、あまりステイサム兄貴が出ている映画を悪く言いたくないんですがね。ちょっと残念でした。

 

さて。懺悔の時間は終了です。ここからは心に残る名演を見せてくれた俳優陣の紹介です。

主演男優賞

1人に絞るのは、難しかったので2人挙げます。

ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』より)

『ジョーカー』を見た人なら誰もが納得すると思います。「笑い」の演技については前編に書きましたので割愛することにして、ここでは体型について触れましょう。ホアキン・フェニックスは完全採食主義(ヴィ―ガン)ですが、だからといってあの体型になるのは相当苦労したと思います。背中の骨張り方なんてどうしちゃったの?って感じ。また、頬が痩せたせいかより目元の彫が深くなり、異常なまでの眼力を感じました。ここまで徹底的に役作りが出来るメンタルには脱帽です。

煙草を吹かすシーンも後半に行くに従ってどんどん格好良くなっていきますし。あれ見て、“煙草吸いてー”と感化される人が出てきてもおかしくはない魅力がありました。

 

アダム・ドライヴァー(『マリッジ・ストーリー』他より)

去年は、『マリッジ・ストーリー』以外にも『ブラック・クランズマン』や『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』といった出演作が立て続けに公開され大活躍でした。そんな中でも、やはり『マリッジ・ストーリー』でのパフォーマンスは素晴らしかったです。特に終盤での「独唱」、カラオケシーン。寂しげでありながらも、前を向こうという力強さも感じられたその歌声は、目頭を熱くさせてくれました。

それと言及して置きたいのが顔。決してイケメンとは言えないクセのある顔立ちですがなんだか魅力的に見えます。ものすごくぼやっとことしか言えてないですが、映画界にはこういう人材が必要なんですよ。あと、意外と眼鏡が似合う。

助演男優賞

マハーシャラ・アリ(『グリーン・ブック』他より)

『グリーン・ブック』で演じていたピアニストは、『ムーンライト』の時とは全く異なる役柄で、正直言われなかったら同じ俳優だとは気付けなかったと思います。初登場シーンでは、よく分かんない椅子に座った王様気取りな感じでしたし。印象変わり過ぎです。

また『スパイダーマン/スパイダーバース』では、主人公の叔父さん役を好演していたことも忘れてはいけません。いやー色艶のある声でしたよ。この声優も出来てしまう変幻自在ぶりは、しばらく第一線を走り続けると思います。

主演女優賞

エルシー・フィッシャー(『エイスグレード/世界で一番クールな私へ』より)

 中学生から高校生にかけてという複雑な年ごろの女の子を、コミカルさを兼ね備えた自然体演じていたと思います。彼女の演じたこのキャラクターを見た人であれば、「こういう人、クラスに一人は絶対居るよな」と思えるはずです。特にクラスに絶対一人は居る目立たない人種の該当者であった側から見ると、本当に良く演じてくれたと思います。そう、彼女は代弁者でした。この言葉で言い表せないくすぶった気持ちにスポットライトを当て、希望と勇気を与えてくれるそんないい演技だったと思います。

助演女優賞

マッケンジーデイビス(『ターミネーター/ニューフェイト』より)

とにかく格好良かった。ここまで、男以上に「漢」を見せてくれる女性キャラクターは『マッドマックス/怒りのデスロード』のフュリオサ隊長以来じゃないでしょうか。元々身長の高く体格の良い方なんでしょうが、ムキムキでしたよね。これまた、役作りに対する役者魂を見せてもらいました。また、冷静な決断の下せるタイプで且つ自己犠牲の精神をも兼ね備えたキャラクターでした。こういう人が仕事の上司だったら怖いものなしです。でもちょっと厳し過ぎるか。

ベストアクション賞

次は、ベストアクションをご紹介。映画が好きになった原点は男の子らしくアクション映画だったので、アクションに関しては隅には置いておけません。こちらも、1つに絞り切れなかったので2つ挙げます。

・覚醒した愛国者 VS 顎がチャームポイントの宇宙人

(『アベンジャーズ/エンドゲーム』より)

キャプテンアメリカ/ファーストアベンジャー』や『アベンジャーズ』の時と比較すると飛躍的にスピード感やアクロバットさの増したキャプテンアメリカ。ついには、お馴染みの武器を左手。選ばれし者しか使うことの出来ない武器を右手に、ハルクを数十秒でノックアウトさせるような奴に挑んでいくのです。これは、痺れます。そして何度も倒れても、破壊された盾を手に立ち上がる。不屈の精神を感じさせるこのアクションシーンには魂がこもっていました。

 

・キアヌの相変わらずの無双っぷり(『ジョン・ウィック/パラベラム』より)

 ここ数年のアクション映画では、ダントツと言っても過言ではないパフォーマンスを見せてくてるシリーズ。今回も良い銃声を響かせてました。っていうか、こんなにハンドガンが頼もしく見える映画はなかなかない気がします。ハンドガン好きとしては、嬉しいです。さらに今回は銃や格闘のみならず、刃物投げアクションにバイクアクション、ホースアクションなどてんこ盛り。全編に渡って元気一杯に敵を血祭に挙げるキアヌ・リーブスは最高でした。(元気ではないか)それに、ワンちゃんと共に戦うハル・ベリーもバッキバキのアクションを見せてくれました。

流行語大賞

最後に、映画に登場した印象深いセリフを流行語大賞という形で発表します。世間一般での流行語大賞は「ONE TEAM」でした。でも個人的には、「笑わない男」の方が良かったと思ってます。なぜなら…

HA.HA.HA.HA.HA....(『ジョーカーより』)

そうです。トライを決めても笑わないクールな彼と勝手に対比構造を生み出すために…。ってちょっと自分でも何言ってんだかよく分からなくなってきました。

しかし鑑賞後しばらくは、家でマネしていたのは確かな事実です。流石に人前でやるとガチな変態になってしまうので、使用頻度は全くなかったですが、自分一人で流行ってました。マネしたくなるこの気持ち分かりますよね?いや、俺だけか…。

まとめ

とういことで、3月にも入ってやっと去年の総決算が出来ました。まぁブログを始めたのが2月だったこともありますが、我ながら遅いですね。鑑賞した作品はノートに簡単な感想を付けていたのですが、まとめるとなると二転三転。この後編に至っては、はなかなか迷いました。迷いが文章に滲み出ているような気もしてます。しかし、こうして多角的に振り返ってみるのも映画の楽しみ方の一つだと思います。

ということで、おひらきです。ありがとうございました。