キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第91回:「読書」について色々語る

今週のお題「読書の秋」

おっ、良いお題。という訳で映画の事しか書いていない本ブログ初の映画じゃないテーマを書いてみようと思います。

私が映画館以外に定期的に出没する場所と言えば図書館。書店で時間を潰すこともしばしばな人間です。専ら読むのは小説と映画雑誌のみ。漫画やビジネス本などとは無縁ではありますが、結構本が好きな人間なんです。そんな私が「読書」について諸々語ってみようと思います。

 

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↑何となく秋っぽい写真を

 

好きな作家について

私には好んで読む作家が二人居ます。

まずは伊坂幸太郎。文章のテンポが良いので読みやすく、クセのある登場人物や時に作品をもまたぐ伏線も魅力的な作家さんです。

好きなったきっかけは、首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇を描いた『ゴールデンスランバー』。小学生か中学生だったかは忘れましたが、読書感想文の課題として読んだのが最初だったと思います。最初は面倒に感じてたんでしょうけど、面白かったので苦には感じていなかったはずです(元々文章書くのを苦に感じないとこはあるが)。こうした出会いを経験しているので、一時期話題になっていた読書感想文の必要不要論においては必要派。役に立つかどうかや文章どうのこうの範疇ではなく、面白い本や好きな作家に出会う入り口としてあるべきだと思います。

つい最近では『チルドレン』を読みましたね。5本の短編で形成された作品なのですが、それぞれの関連性が強くあたかも長編小説を読んでいるかのよう。個人的にはラストの「イン」が好きでした。視覚メディアとは異なる小説ならではの想像力を刺激してくる内容でしたね。

もう一人が吉田修一。純文学からエンタメ小説までオールラウンダーな作風が魅力的なんですが、とにかく群像劇が上手い作家さんだと思ってます。

その最高峰だと感じているのが『横道世之介』。長崎から東京へ上京して来た図々しい割には押しの弱い青年 横道世之介の学生生活が描かれた青春小説。ストーリーの視点は主人公の世之介というよりも世之介を取り巻く人物たちであり、彼らの過去と現在が描かれています。何て事ない日常ではあるけれど、どこかノスタルジックで読み終わった後にはまた世之介に会いたいという気持ちにさせられました。本作は映画化もされてまして。これがまためちゃくちゃ良作な青春映画です。

また『パークライフ』も良かったなぁ~。読んでてあんなに心地良くなる小説は初めてでした。おかげで舞台となっている日比谷公園には時々行くようになりましたし。

両氏とも最近新作が発売となってますね。あー欲しい、でも本棚パンパンで置く場所ないんだよ…。ここが本の一番の悩めるポイントですよね。

 

「読書はした方が良い」的なお話

昨今、若者の活字離れがなんちゃらとか読書にはなんだかの効果がある等、子供や若い人を筆頭に本を読んでもらおうとする「読書したほうが良い」ニュアンスの話題をネットやTVで時々見かけます。まぁ確かに読解力や言語力はどんな場所でも必要になってくるので、読書するに越した事はないと思います。

しかし、だからといって「読んだほうが良い」を念頭に読むのは恐らく続かないでしょう。人間って「しなくてはいけない」のようなノルマを課したらなかなか継続しない生き物です。尚更、読書ほどの時間や労力を掛けずに学んだり楽しんだりする視覚的・聴覚的なコンテンツが出回っている世の中からすると三日坊主になるのは予想が出来ます。

そこで大事になってくるのが、本がある環境に慣れ親しんでいるかどうかだと思います。これ、大人になってからだとなかなか難しいですよね。だから本を読む人間に育って貰いたいのなら、小さいうちから親しんでもらえるようにするべきです。先ほどの読書感想文にしても然り、親御さんであれば子供を図書館に連れて行ったり好きな本選ばせて買ってあげるとか。こうした論ではない実物を前にしたきっかけ作りがあると良い気がします。

 

まとめ

はい、20代の青二才が偉そうなこと語りました。まぁいつもの事かw。

ちなみに本は文庫よりハードカバー派です。持ち歩くにはちょっと嵩張りますけど、重さがあった方がしっくりきます。それに文庫よりもハードカバーは表紙の触り心地やページのめくり心地に個性が出るので好きです。まぁ図書館だとあんまりないんですけどね。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございます。