キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第141回:最近読んだ/読んでいる本についての雑談

今週のお題「最近おもしろかった本」

ってタイムリーじゃん!となったので今回は映画ではなく本について書いていきます。

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↑紅葉、そろそろか?

きっかけ

今回お題に便乗しようとした理由は、丁度職場で似たような事を聞かれたからでした。その聞いてきた方は、文章を書くのを趣味にしたいらしく、参考になりそうな綺麗な文章の小説はないか?という話。

綺麗な文章…。なかなか難しいですよね。読書をしている時にしてもこうしてブログを書いていても追及した事はあまり無いぞ、素人だし。とそんな事を思いつつ、作家でいえば伊坂幸太郎吉田修一が個人的に好きである事と綺麗な文章なら芥川賞受賞作を読むと良いかもと返しました。

ホントはアツく語りたかったんですけど、職場というのもありますし、誰かにおすすめを聞かれて答えた作品を後になって読んだというリアクションを貰った覚えがないので、そこまでアツく語る必要もないかなと。まぁ映画でもそうですけどね。実際に読んでくれたり観てくれる人が現れたらきっと私は泣いて喜ぶでしょうw。

↓丁度去年あたりに書いた読書についての記事がこちら

captaincinema.hatenablog.com

最近読んだ本

で、本題となっている最近読んだ本についても触れておきましょう。

私が最近読んだのは伊坂幸太郎の『グラスホッパー』という小説。

主人公の元教師 鈴木は妻を殺した男へ復讐を試みていたが、目の前で車に轢かれる姿を目撃。「押し屋」という殺し屋の仕業らしく、鈴木はその男を追うことになる。この「押し屋」を追うのは彼だけではなく、自殺を誘導する「鯨」とナイフ使いの「蝉」という殺し屋たちも追い始めていく。

この殺し屋小説の2作目にあたる『マリアビートル』が現在劇場公開中の『ブレット・トレイン』で映画化された影響もあってかなり久しぶりに読み直しました。

改めて読んでみると、伊坂作品中では割と異質というか『マリアビートル』や『AX アックス』とは違ったドライな印象を受けました。主人公が復讐に囚われている点や車に轢かれるシーンや暴力が振るわれる様子を詳細かつ無機質な感じで描いているからなのかもしれません。ハードボイルドというのが相応しいかも。勿論、鮮やかな伏線回収やユーモアのある会話は健在でした。

ちなみに私が現在進行形読んでいるのは前野ウルド浩太郎の『孤独なバッタが群れるときーバッタを倒しにアフリカへ エピソード1』という新書。読み始めたばかりなのでまだ何とも言えませんが、農業に大きな被害をもたらすサバクトビバッタの群れとの戦いが描かれた前作『バッタを倒しにアフリカへ』が面白かったので期待大です。

↓『マリアビートル』とその映画についてはこちら。

captaincinema.hatenablog.com

まとめ

以上、奇しくも「こうたろう」と「バッタ」が繋がった雑談でした。

話は戻りますが、職場でのエピソードで一つ思ったことをまとめとしておきます。

今回のエピソードは進捗報告や業務連絡が行われる朝会でのこと。30分という時間が決まっている事とテレワークで会話をする機会が少ないご時世柄、諸々の連絡が終わり時間が余るとチーム内の誰かしらが雑談をするというのが恒例となっています。でこの小説云々の話になった際、私以外のメンバーで具体的な小説名や作家を挙げる人は居なかったのです。あまり話が盛り上がらなかったって事ですけど、活字離れというものは世代を問わず世の中全体で進んでいるんだなと思いました。余暇時間の過ごし方が多様化したり調べたい情報はネットからすぐ拾えるような時代ですから、まぁそうなるだろうとは思いますがやっぱり寂しい気はします。カフェ併設といった書店のおしゃれ化やYOASOBIのような活動が今後のキーになってくるのかもしれませんね。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。