キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第10回:「不要不急の外出」を避けるなら映画を見よ!三度映画をテキトーに紹介

今回もまた思い付いた映画を紹介していきます。昨日、今日とで公開延期の作品が増えました。この週末も休館にすると発表した映画館が出ています。この調子だと私が楽しみにしていた来週(4月10日)公開の『フェアウェル』も延期が濃厚です。腹くくるしかないですね。

映画のみならずオリンピックに『半沢直樹』も延期。バカ殿様はなくなってしまうという、世間の活気がどんどん失われていく有様です。何もかもがなくなっている今だからこそ、何かを生み出すことをしなくてならない使命感が、、、というのは半ば冗談ですが、読んでくれた人が少しでも穏やかになってもらえたら幸いです。

 

ヒューマンドラマ

つい先日、良い作品を見ました。それが、こちら。

2016年公開『海よりもまだ深く

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こちら、邦画になります。私が邦画を紹介するのは初めてでした。

万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞を受賞した是枝裕和監督の作品。うだつの上がらない中年男(阿部寛)とその母親(樹木希林)を中心とした家族の日常を描いています。この阿部寛樹木希林の掛け合いが絶妙で心地の良い笑いを提供してくれます。

また、登場する食べ物が日常感をプンプン感じさせます。カルピスを凍らせたおやつや冷凍庫の食パン、タッパーに入った残りのカレーなど家庭の台所事情が良く描かれています。

こうした情景を見ていると、何気ない日常を送れていることのありがたさが胸に沁み渡ってきます。この「日常」こそ今の世界が最も願っていることではないでしょうか?丁度去年の4月1日は新元号の発表に世間が湧いてました。たった1年で「令和おじさん」なんて悠長なことを言ってられない状況になってしまいました。「幸せは失ってから気付く」とはよく言ったものです。どん詰まりだけど、どこか愛おしい日常が戻って来る日を待つばかりです。

 

ミステリー/サスペンス

ミステリー/サスペンスものは、名だたる監督たちが羽ばたいていったジャンルといって良いでしょう。

例えば、最も有名な映画監督であろうスティーブン・スピルバーグ監督。彼は、『激突!』という煽りドライバーを扱ったサスペンスで長編デビューを果たしています。

また、私の好きな監督の一人。クリストファー・ノーラン監督も、時系列が入り組んだフォロウィングというミステリーで長編デビューをしています。

更にホラー映画を始め様々なジャンルで活躍するジェームズ・ワン監督は『SAW/ソウ』、映画好きから支持の熱いクエンティン・タランティーノ監督は『レザボアドックス』、XMENシリーズや『ボヘミアンラプソディ』を手掛けたブライアン・シンガー監督はユージュアル・サスペクツで名を馳せました。

名監督が多いということは、おのずと良作が増えるのも必然。そんな強豪ぞろいの中でも私が好きなのがこちら。

2008年公開『ノーカントリー

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ジョエル=イーサン・コーエン兄弟の監督作品。この兄弟も『ブラッドシンプル/ザ・スリラー』というミステリー映画で長編デビューしています。

主人公のカーボーイ(ジョシュ・ブローリン)が、大金の入った鞄を手にしたことで、川谷絵音みたいなキノコ頭の殺し屋(ハビエル・バルデム)に追われるサスペンス映画。

キノコ頭の殺し屋なんて言うからコミカルな印象を受けた方もいるでしょう。すみません。逆です。映画全体はセリフが少なく、どこか乾いた雰囲気が流れています。

そして何と言ってもこの殺し屋は、冷酷非道の極み。初登場シーンの半分白目を向いた状態で保安官を首を締め上げる姿には鳥肌が立ちました。こんな奴に追われたら生きた心地はしなでしょう。この追う者と追われる者の張り詰めた追走劇を、あくまでその事件を追う保安官(トミー・リー・ジョーンズ)の視点を軸に描かれているのも興味深いです。

そしてラスト。この保安官の見た「夢」の話は一体何を意味していたのか。正直、こんな分量では語り切れないぐらい難解な作品ですが、見終わったあとは、脳みそをぶん殴られた衝撃を受けると思います。

 

コメディ

実は私、このジャンルは少し避けてしまう傾向があります。その理由として、笑えるはずの部分でネタが理解できなかった時の自分にがっかりしてしまうことがあるからです。特にハリウッドのコメディー映画は、アメリカ特有の文化や風習などを理解していないと笑えないネタがあったりしますよね。そういったところで笑えないのが勿体無いと思うのです。アメリカのカルチャーの勉強をしなくては度々思います。そんな浅い経験値の私が好きなのはこちら。

2010年公開『キック・アス

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アメコミオタクの少年が通販で買ったダサいコスチュームで、スーパーヒーローになろうとするおバカ青春コメディー。ポスターで言うとキックしてる緑の奴です。ヒーローっていうよりザコ敵みたいです。

どちらかと言えばアクション映画の側面が強い作品です。12歳ぐらいの女の子(クロエ・グレース・モレッツ)が薙刀みたいなものをブンブン振り回してチンピラぶっ倒していくのは、初めて見た時は衝撃でした。そんな過激なアクションがある反面れっきとしたコメディー映画として楽しむことが出来ます。なぜなら、アメコミ映画をそれなりに見ている人なら、思わず笑えるネタが散りばめられているからです。これなら、先ほど書いたコメディー映画を避けてしまう傾向はクリアされます。

私がこれに熱狂的にハマったのは高校生の時でした。DVDを買って、月一回ペースで見ていた気がします。自宅には主人公とヒロイン、敵キャラのフィギュアもありますし、サウンドトラックもあります。あの時の熱量は我ながら腰を抜かすレベルでした。

 

まとめ

それでは、まとめとしてこの状況に対抗する為の「武器」についてのお話をします。

私たちは、このウイルスに立ち向かう武器は現状持っていません。耐え凌ぐしかない局面です。しかし、耐え凌ぐ為の武器は持つことが出来ます。私の武器は言うまでもなく「映画」です。ある人は「ゲーム」かもしれません。ある人は「読書」かもしれません。自分のこれだと思う武器を手に入れることで対抗出来ると思うのです。武器は、暇な時間を削減させてくれると同時に精神的な平穏を与えくれます。回りくどく言っていますが、一人で没頭できる趣味を持つことが大事だということです。

ネットやテレビでの情報収集は必要ですが、一旦情報を遮断して趣味に没頭することがある種の処方箋となるのではないでしょうか。だって私みたいにイライラしてきちゃいますからね。

それでは、この辺でお開きです。ありがとうございました。