キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第16回:映画館へ愛を込めて Part4 再び映画館での喜怒哀楽

今回も懲りずに、飽きずに、映画館へのラブコールを発信していきます。そう言えば、私が最後に映画館を訪れた日から1か月が経過しました。この1か月間、世の中では色々なことが目まぐるしく起きています。しかしその割に自分自身の生活を見ると、「映画館へ行けなくなった=週末に外出する予定がなくなった」こと以外ほとんど変化なし。これで良いのかとモヤモヤした気持ちを抱えながら、長かったような短かったような日々を過ごしてきました。こんなのがしばらく続きそうなので、また映画館での思い出を振り返りながら現実逃避することにします。

↓今までの映画館についての記事はこちら。

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写真は再び今はなきTOHOシネマズ日劇Twitterのトップ画にも使ってるやつです。広いなー。

 

観客が少ない上映は寂しい

何度も言っていますが、映画館の良さの一つは「他人との時間の共有」です。だから観客が少ないとまぁー寂しいんですよ。

私が今まで行った中で最も観客が少なかったのは、2017年のある夏の日。確か渋谷のミニシアターで『バトル・オブ・セクシーズ』って映画を見た時でした。実在したアメリカの女性テニスプレーヤー、ビリー・ジーン・キングを丁度『ララランド』で話題になったエマ・ストーンが演じた作品です。まず、ロビーに入った時点から異様な雰囲気を感じました。だって、誰もいないんですよ。だから広いロビーにチケット売り場に立ってるバイトのねーちゃんと二人きりの状況。これじゃ私の楽しみの一つであるロビーの喧騒を楽しむことが出来ず、居心地悪いです。バイトのねーちゃんに「客、いないっすねー」なんて話かけたって嫌味にしか聞こえませんから困ったものだと思い、早々劇場に入りました。そうしたら、場内にはポツポツと人がいます。せっかくなので数えたところ私含めて8人。この8人から人数が増えることはありませんでした。座席数は100は超えていたはずなので、めちゃくちゃスカスカです。

いざ上映が始まると、自分だけでスクリーンを独占しているような優越感はありました。しかし、人数が少ないせいでしょうか。クーラーが効き過ぎていて寒いのです。上着なんて持ってないですし、きっと心の寂しいさもあったのだと思います。終始寒くて作品に集中することが出来ませんでした。

マイナーな作品で且つクソ熱い日の午前中から上映開始だったのが原因でしょうが、これには参りました。しかし今思えば、この経験があったからこそ映画館には「他人との時間の共有」が大事なんだと思うようになったと感じています。

 

「はしご酒」ならぬ「はしご映画」

映画館へ頻繁に行く人なら試した方もいるでしょう。1日に複数の作品を映画館で見ることです。特に鑑賞料金が安くなる日は狙い目です。この時大事なのが、作品選び。見るまでは明確な判断が出来ませんが、内容や作品のカラーなど、おおよその目途は付けて置かなくては失敗します。

失敗した例として、度々登場『マッド・マックス怒りのデスロード』(2015年公開)を初めて映画館で見た日です。その日私は、何を血迷ったのかはしごをしたのです。午前中に『マッド・マックス』。午後に2本目というスケジュールです。「午後に2本目」と書いたのは、もちろん意味があります。そう、『マッド・マックス』があまりに衝撃的で最高過ぎた為2本目の内容が全く入って来なかったのです。確かジョージ・クルーニーが出演していたSF映画だったような…。2本目は正直に言ってお金の無駄になってしまいました。

逆に成功だった例が去年。『コマンドー』(日本初公開は1986年)の再上映がありましが、その際行ったのが1本目に『コマンドー』。2本目に『ターミネーター/ニューフェイト』という新旧シュワちゃんを堪能するラインナップです。『コマンドー』は何度も見た作品だったこともあるので、『ターミネーター/ニューフェイト』の内容に影響を及ぼすことはありませんでした。

ちなみに私の「はしご」の限界は2本です。3本のはしごをやったことは一度だけありますが、これがダメでした。ダメだった理由は2つあります。1つ目は、記憶の錯乱。家で見る時もそうですが、3本もイッキに見ると最初に見た作品は、余程の良作じゃない限り記憶に残りません。このような状況に陥るのは、時間的な意味でも勿体無いです。そして2つ目は肉体的疲労。目はシャバシャバに乾き、腰と尻は痛い。もう疲弊しきってます。何事も無理は禁物ですね。

 

アウェーの洗礼

 多くの作品を一人で見に行っていると、時としてアウェーな環境に身を晒されます。

最もそれが顕著に現れたのが、2017年に公開した『美女と野獣』の実写版を見に行った時です。『美女と野獣』って聞いただけで、出オチですね。“アウェーになるの分かってんだろ”って話ですが、丁度私のマイブームジャンルがミュージカルだったので、行くしかない状況だったのです。

しかし、甘くみていたことは認めます。会場に入り席に着くと両サイド、前も後ろも同世代ぐらいのカップル。四面楚歌です。カップルまみれのせいか、予告が流れている間のガヤガヤした感じは今まで以上でした。きっと、彼ら・彼女らは「なんだこの男。どんだけ、エマ・ワトソン(主人公のベル役)が好きなんだよ。キモっ。」とか思ったことでしょう。ただの被害妄想でしかないですが、映画の内容以外で映画館で泣きそうになったのは初めてです。しかし上映が始まれば関係ありません。上映終了後には、逆に清々しさを感じたぐらいです。こうして私は、映画に対する愛が深まったと同時に強靭な精神力を手に入れたのです。

最近だと、去年公開の『トイストーリー4』もいい例です。だって、私の両隣りが家族連れで来ていた小さいお子供さんだったんですから。そもそも子供ばっかりの環境自体が新鮮でしたね。

 

野外上映でリアル4DX

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映画館とはちょっと異なりますが、面白い経験だったのでお話しします。

そもそも野外上映とは、公園などの広いスペースをを使って外で映画を上映するイベントです。ここ数年、夏から秋にかけて各地で開催されています。私はこの野外上映に何度か足を運びましたが、最も印象深かったのは恵比寿で行われた『雨に唄えば』(日本初公開は1953年)の野外上映です。

この日の天気予報は夕方から夜にかけて、にわか雨。勿論、外で映画を上映してるわけですから雨が降ったら中止です。しかしここの会場は建物と建物の吹き抜け部分で屋根がある場所でした。主催者曰く「屋根がある場所なので小雨程度だったら上映を続けますが、激しくなったら中止にする」とのこと。さぁーどうなることやら。

上映開始から少し経って案の定雨が降り出しました。中止になる程ではない雨です。しかし、ここで吹き抜けであることのデメリットが発動します。それはビル風によって雨が吹き込んでくること。さほど強くはない雨ながら、横なぶりの雨が襲い掛かってきます。おまけに私の座っていたポジションが悪かったせか雨をモロくらうはめになりました。その為、あの有名な雨の中で傘を片手に踊るシーンは、折り畳み傘を差しながらの鑑賞。まぁ横なぶりの雨なので、傘を差してもほとんど意味がありませんでしたが。

これぞ4DX!映画館じゃ絶対に体験できません。上映終了時には、びしょびしょでしたが良い思い出が出来ました。

 

おわりに:ドライブインシアターについて

www.cinematoday.jp

最後に触れておきたい話題が一つあります。 今、ドライブインシアターが再脚光を浴びていることです。既に5月以降に大磯ロングビーチでの開催が決まっているそうです。なるほど。車の中なら3密は避けられそうです。

しかし、根幹を揺るがす問題を個人的に抱えています。それは、車の運転がからっきし下手クソなこと。一応免許は持ってますので、やろうと奮起すれば出来ます。しかし最後に運転したのは3~4年前ぐらいでしょうか。何が一番ダメって車幅の感覚が全くつかめないこと。だから駐車なんて上手く出来るわけありませんし、走行中だっていつぶつけるか分からない恐怖と常に隣り合わせなのです。こんな奴、高齢者ドライバー以上に危険です。きっと音痴なんでしょう。よくもまぁー免許なんて取れたものです。

それでも映画好きとしては諦めが尽きません。運転できる知り合いに頭を下げるとか、極論としてドライバーを雇うなど方法はあるので何とかして行きたいですね。

ということで、この辺でお開きです。ありがとうございました。