キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第305回:映画『8番出口』感想と考察

今回は現在公開中の映画『8番出口』を語っていこうと思います。毎度の事ながらややネタバレ注意です。

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イントロダクション

2023年に個人制作ながらも大きな話題を呼んだ脱出ゲーム「8番出口」を基にしたホラー作品。ちなみに私、ゲーム自体は未プレーですがYouTubeで実況動画を見た事があったのでルールは知ったうえでの鑑賞となりました。

仕事へ向かうため地下鉄に乗るとある男(二宮和也)。別れようとしている恋人(小松菜奈)との電話をしつつ出口へ急ぐも一向に辿り着かない。白い地下通路で何度もすれ違うサラリーマンの男(河内大和)に違和感を覚え、自分が同じ通路を歩いていることに気付く。そして男は壁に掲示された「ご案内」を発見する。

監督は川村元気。この方の手掛けた映画は観た事がありませんでしたが、なんと「世界から猫が消えたなら」という小説は読んだ事があったのです。死神だかに寿命を延ばしてもらうため自身が大切にしている物をこの世から消していくという変な話。映像にすると少々地味だと思ったものですが、果たしてどうなんでしょう。

主演は二宮和也。言わずもがなアイドルグループ 嵐の元メンバーですね。TVではよく見かけますが、映画だと何に出演しているでしょうか?あっ『硫黄島からの手紙』(2006年公開)に出てましたよ、最後にスコップぶん回す日本兵の役。渡辺謙加瀬亮とかなりメンツが濃い中で頑張ってました。

共演には小松菜奈。お久しぶりじゃないですか?この方といえばやっぱり『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年公開)。色々あって瀕死となった後の旦那さんを蹴り付けてトドメを刺すという素晴らしいシーンがある事で有名なやつです。あとVaundyの楽曲「踊り子」のMVは結構好きです。ダウナー感じがクセになる。

ここから出たい…

本作、率直に言えばよく映画にしたなと思います。実況を見た感じだと物語らしい物語はないゲーム。登場キャラも通り過ぎるおじさんだけなので、そもそもこれを映画にするとはどういう事だと思ってましたが、なるほどゲームの設定自体を物語に落とし込んでしまうのですね。ゲームの設定である先へ進むか戻るかの選択を、人々が1日に何万回もしているという大なり小なりの人生の選択とを絡める事で、映画として成立させていたのは上手くやったなと思いました。その点では面白いので、観ている内は良かったのですが後になって思い返してみると色々引っ掛かるところはありました。

まず「子供」という存在が大人を正しい方向に導く無垢な聖人として扱いが過ぎると感じました。私だって本作を観た劇場内には意外にも小学生ぐらいの子供も多く(これが二宮パワー?)、時折聞こえてくる会話声にイラつかないぐらいの寛容な心を持ち合わせてますから、子供を聖人扱いしたくなる気持ちも分からないではないです。しかし必ずしも一見化出来るわけではないと言いますかぁ…うーん腑に落ちない。純粋に押し付けがましく見えたのがしっくり来なかったのかもしれません。

また、絶望して怒り狂うシーンがいかにも邦画らしくて気になりました。何なんでしょう、あの日本特有のマンガ的な激昂の仕方。激昂に限らず邦画を観ているとこっちが恥ずかしくなるような演技を見かける事はしばしば。まぁ個人的な見立てでしか無いんですが、根本的に共通する何か要因がありそうな気がします。

まとめ

以上が私の見解です。

まぁともあれ一番の驚きはエンドクレジットのスペシャルサンクスですよ。李相日、山田洋次是枝裕和の3人の名前が表記されてましたが、どういう組み合わせ?特に山田洋次に関してはえっ異変ですか?w

また、オープングの電車降りてループに至るまでの1人称視点の映像は面白かった。あれが全編続いてたら良かったのにと少し思いましたが、あの序盤に登場した駅は場所が分かる気がするんだけどなぁ…。おおよそ副都心線だと当たりはつけてます。ホームが2重構造になっているのはほとんど全ての駅が該当しそうですが、あの狭い階段は明治神宮前駅とかじゃない?駅構内図ガチ勢の方とか居たら分かりそう。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。