キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第95回:慟哭と嗚咽のシンフォニー!好きな号泣映画ベスト10

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

はい、ということなので好きな映画オールタイムベスト10!…といきたいところですがこのテーマは切り札だなぁ…。何ていうか私にとっては覚悟が必要なテーマ。そう簡単に扱える気がしないので、このジョーカーを切るのはいつの日か。

ってつべこべと誰も理解出来ない事を言っている通りちょっと角度を変えます。アクションやホラーのようなジャンル別ベストもありだったのですが、それじゃ味気無い。という事で私が色々と観てきた中でバカみたい泣いた映画を10作品選出しようと思います。泣けた映画に関しては、その日気分でコロコロ変わるようなもんじゃないので割と出しやすいってのもありますので。

ちなみに私の号泣ポイントは弱冠変だったりするので、泣ける映画をお探しの方にはあまり参考にならない可能性があるのでご注意ください。それと毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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↑泣ける映画の定番?の『タイタニック』。残念ながらランキングには入ってないんですが。

 

10位

それでは早速始めていきます。第10位は…

メタルヘッド』 

2010年公開作品。ヘッシャー(ジョセフ・ゴードン=レヴィト)と名乗るロン毛で上裸の男が、事故で母を失った悲しみから立ち直れない少年とその父親の人生を過激に再生していくヒューマンドラマ。

泣きポイントは、キ〇タマの話に泣く!

最初から下ネタかよって感じですが、いや泣けるんですって。この話をヘッシャーさんが語る状況(これがまた不謹慎)は伏せておきますが、ざっくりした内容はこんな感じ。犬に片方のキン〇マを食われ絶望したというヘッシャーさん。でも待てよ?もう片方残ってるじゃないか!両方食われなくて良かった!という話。何だか慰めになってんだかよく分からないですが、こうした発想の展開って大切な人や物を失う日が必ずやって来る人生を生きる上では大事だと思います。まさかそれをキン〇マから学ぶなんて最高かよ。あまり知られていない作品かもしれませんが、これは個人的には超名作です。

 

9位

しょっぱなから斜め上な感じですが第9位は…

容疑者Xの献身

急に王道w。ドラマシリーズも人気を博した東野圭吾のミステリー小説を原作とした2008年公開作品。絞殺体が発見され、その捜査線上に挙がったのが数学教師の石神(堤真一)。彼はガリレオこと天才物理学者 湯川(福山雅治)の学生時代の友人である事が判明する。

泣きポイントは、石神さんの涙に泣く!

これまた諸々の詳細は伏せておきますが、まぁ事件に何らかの形で関与していた石神さん。ある計画の破綻によって凄まじい泣き崩れ方をします。大の大人のあそこまでの泣き崩れっぷりは、なかなかお目にかかれるようなものではないと思います。恐ろしい演技力。事の真実と相まって、つられて泣いてしまうのは不可避です。

そういえば『ガリレオ』シリーズの最新作が、来年の1月劇場公開するんでよね。いやー楽しみだ。

 

8位

第8位は…

『スイート17モンスターズ』

2016年公開作品。口は悪くて自己中心的。そのせいか恋人が居ないどころか友人もほとんど居ない日本で言えばいわゆる陰キャラな女子高生 ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)の葛藤をコミカルに描いた青春映画。

泣きポイントは、主人公の気持ちの暴露に泣く!

ある事がトリガーとなって暴走するネイディーン。物語の中盤「自殺してやる!」と息巻いて、ちょっとやる気なさを感じる担任教師に溜め込んでいた思いを暴露します。多分ほとんどの人から観たら別に泣けるシーンじゃないと思うんです。でもね、一部の人にとっちゃあれは痛烈。“そうだよ、俺も似たような思いを抱えてたよ…”と心にぶっ刺さりまくって涙なしでは観られない状態になります。

 

7位

第7位は…

ダイ・ハード

1988年公開作品。テロリストに占拠された高層ビルを舞台に、間違えてクリスマスパーティーに呼ばれてしまった刑事 ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が孤高の戦いを繰り広げるアクション。アクション映画の最高峰であり、クリスマス映画の定番ですね。

泣きポイントは、最後の銃声に泣く!

この銃声を発するのがパウエル巡査部長。主人公のジョンを無線で支援する数少ない味方の一人。たまたま近くのコンビニで買い物をしていただけで、普段はあるトラウマの影響からデスクワークをしている人物です。どんな状況で発せされるかは観てのお楽しみ(まぁでも有名か)という事で、あの銃撃はトラウマ克服と同時に友情をも証明付けるものになります。もう何回観ても泣ける。あんなサプライズを最後の最後にもってくるとか天才ですよ。

 

6位

第6位は…

ジャージー・ボーイズ

2014年公開作品。1960年代に人気を誇ったアメリカのポップスグループ「ザ・フォー・シーズンズ」とそのボーカル フランキー・バリを描いた音楽映画。ちなみにクリント・イーストウッドが監督した作品の中では個人的に一番好きです。

泣きポイントは、「君の瞳に恋してる」の秘話に泣く!

「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off Of You)」と言えば、日本でも様々なアーティストがカバーしているので聞いた事がある人は多いはず。原曲は「ザ・フォー・シーズンズ」のボーカル フランキー・バリがソロ活動の際に発表したものになります。この曲の歌詞を見てみると、恋人の事を思って綴られたのだろうと想像してしまいがちですが、実はそうじゃなかった。本当の思いが語られてから突入する歌唱シーンには感無量。愛し過ぎて落涙です。

 

5位

第5位は…

『インターステラ―』

日本でも人気のあるクリストファー・ノーラン監督の2014年公開作品。植物の生育が出来ず食糧難に陥っている近未来の地球を離れ、人類が居住可能な惑星を探すミッションに挑む調査隊を描いたSF作品。

泣きポイントは、ビデオレターに泣く!

物語の割と序盤。主人公たちはあるミッションの失敗によって時間をロスし、20年以上も地球の時間が進んでしまった状況に陥ります。相対性理論の関係上、地球の時間と調査対象である惑星には大きなタイムラグが存在するのが原因です。その為、地球に残して来た家族からの20年以上にわたる溜まりに溜まったビデオレターを一気に見るという苦行を行うことに。子供の成長を傍で見ることが出来ず、自分の年齢に近づいてしまった状況にむせび泣く主人公演じるマシュー・マコノヒーの姿にもらい泣き。そりゃ辛いわ。粗目の画質のビデオレターってのも涙腺を刺激します。

 

4位

惜しくもトップ3には入らなかった第4位は…

トイストーリー3』

良作を生み出し続けるピクサーが手掛けた2010年公開作品。カウボーイ人形のウッディやバズ・ライトイヤーらのおもちゃたちがてんやわんやの冒険を繰り広げるアニメ映画の3作目です。

泣きポイントは、オープニングから泣く!

おもちゃたちの持ち主であるアンディ。人間なので当然成長していくわけで、年齢を重ねていくとおもちゃで遊ぶことも次第に減っていきます。そして大学進学する年齢となり、おもちゃの整理することになるというのが物語の発端になっているのです。

気に入っていたはずの玩具との別れは誰もが通る道ですよね。当時は気にしていなかったけど、こうして思い返してみると何時から遊ばなくなったのか。私、物持ちの良い人間ってこともあるせいか冒頭からアホみたいにエモーショナルになって涙。ってか物持ちの良い人間になったのはきっとこのシリーズの影響だわ。

これ、共感出来ない人は居ないんじゃないかなと思います。冒頭から泣かせにかかってくる作り手はただの鬼畜でしょう。

 

3位

さぁここからはトップ3。堂々の銅メダルは…

『フォードvsフェラーリ

2019年公開作品。日本では去年公開した割と最近の作品。ル・マン24時間耐久レースで60年代当時の絶対王者フェラーリに挑んだフォード社の男たちを描いた胸アツドラマ。元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーをマット・デイモン。レーサーのケン・マイルズをクリスチャン・ベールが演じています。

泣きポイントは、終盤約10分まさかの悔し泣く!

映画を観て悔し泣きをするなんて。“どんだけ感情移入してるんだ”と自分でも不思議なぐらいでしたが、それだけ2人の絆の描き込みが丁寧な作品だと思います。ラストの悔しさが滲み出る表情で涙を必死でこらえるマット・デイモンがより拍車をかけてくるので、初見時のエンドクレジット中はとにかくボロボロでスクリーンが霞んで仕方なかったのを覚えています。

 

2位

お次は銀メダル。第2位は…

『イン・トゥ・ザ・ワイルド

ノンフィクション小説『荒野へ』を原作とした2007年公開作品。恵まれた環境で育ち、全てを持っていることへの疑問から、ある日すべてを捨ててアラスカへの旅立った青年(エミール・ハーシュ)を描いたロードムービー

泣きポイントは、観終わって暫くして泣く!

鑑賞中でもなければ、鑑賞直後でもない珍しいタイプ。寧ろ観終わった直後は、しんみりするだけで全然平気だったんです。ただ作品について色々考えているうちにじんわりと涙が。初鑑賞当時は諸々私自身が思い悩んでいた時期でもあったからか、そこにクリーンヒットした感じになったのです。いや、ホントこうした人生揺るがすエネルギーを秘めた映画がこの世には存在するので舐められないです。

だいぶ抽象的な話になってますが、心の状態に関わらずきっと「人生」についてを今一度考えさせられ、何かしら心に刺さる名作だと思います。特に学生には観てもらいたいですね。

 

1位

栄えある金メダル第1位は…

『マッド・マックス 怒りのデスロード』

シリーズの4作目にあたる2015年公開作品。砂漠を改造車が駆け抜けるだけという超絶シンプルなバイオレンスアクションなのに泣けるという離れ技をやってのけた大傑作です。

泣きポイントは、とりあえず泣く!

物語の結末やあるキャラクターの自己犠牲のシーンなんてのは当然泣けるわけですが、それ以外の部分でも個人的でしょうけど涙が出てくるポイントが所々にあります。例えば火を吹くギターを持つ男 ドゥーフウォリアーの初登場シーンや序盤の砂嵐のシーンでなぜかポロポロと涙が。自分でもよく分からないです。ダイナミックな映像美によって感情が麻痺してしまうのでしょう。まさに劇薬。ハマったらアウトな作品です。

 

まとめ

以上、至極の10作品でした。

はい、長くなりましたのでこの辺でお開きです。久々にこんな長いの書いたなぁ。ありがとうございました。