キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第131回:映画『グレイマン』感想と考察

今回は現在劇場公開&Netflixで配信中の映画『グレイマン』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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イントロダクション

アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンソニージョー・ルッソ兄弟監督が手掛けるアクション超大作。Netflix作品ではありますが一部の映画館で公開がされています。ちょくちょくあるよね、Netflixの劇場公開作品。

その界隈では「グレイマン」と呼ばれるCAIの超凄腕の殺し屋(ライアン・ゴズリング)。ある任務の際に得たCAIの機密情報のせいで組織から命を狙われるはめになる。彼を追うのは冷酷なCAIの工作員 ロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)。ロイドと彼が声をかけた殺し屋たちと世界各地で死闘を繰り広げることとなる。

監督のアンソニージョー・ルッソ兄弟。兄弟監督といえばジョエル&イーサン・コーエンですが、今じゃこっちの方が知名度高めでしょうか?プロデューサーとして関わっている『タイラー・レイク/命の奪還』(2020年公開)の続編が早く観たいし、こっちも劇場公開してくんねぇかな。

主演は『ドライヴ』(2011年公開)や『ラ・ラ・ランド』(2016年公開)のライアン・ゴズリング。この方の出てる作品って割と外れない気がしてます。つまり好きな役者の一人なんですが。『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(2012年公開)とか『ブレードランナー 2049』(2017年公開)とか。『オンリー・ゴッド』(2013年公開)も好きだな。来年公開バービー人形をモチーフにした作品も楽しみです。

そして脇を固めるのがクリス・エヴァンス(2014年公開『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』)とアナ・デ・アルマス(2015年公開『ノック・ノック』)。もうこの3人が出てる時点で洋画好きにはぶっ刺さりまくると思いますが、2019年公開『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年公開)でディカプリオ相手に見事に立ち回ったジュリア・バターズが出てるあたりもニクいですね。

ガンアクション好きとして

本作は格闘、カーチェイス(というか路面電車チェイス)、爆破とあらゆるアクションがまんべんなく堪能出来るバラエティパックな作品ですが、特出していたのは銃撃戦だったかなと思います。むしろ格闘戦はやや観ずらいシーンが多かったですし、カー&路面電車チェイスシーンもアイディアは良いんだけどもうちょい何とかなった気がします。度々登場するドローンショットも『アンビュランス』(2022年公開)の方が勝ちでしたし。

でこっからがガンアクション好きのキモいお話になるわけですが、基本的に中盤のプラハが戦場と化すシーンと終盤の宮殿だか城をぶっ壊しまくるシーンにガンアクションがふんだんに盛り込まれていましたが FN2000、G36C、スコーピオンEvo3、タボール21、ACP9、M32グレネードランチャーRPG-7であろう銃器を確認しました。ハンドガンは基本グロック系統だったかな?とにかく銃器類もバラエティ豊富な印象で華々しいこと。それにルッソ兄弟の作品って『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』(2014年公開)しかり割とパッと見で分かる特徴的なフォルムの銃をチョイスしてくると思いました。次のアクション映画ではAA12とかベクター登場させて欲しいわい。

まぁつまりガンアクションが面白かったという事が伝われば充分ですが、主要キャスト3者3様のキャラの面白さもあります。

ポーカーフェイスで戦い続けるゴズリング。殴られたり刺されても“うっ!”や“あぁ!”と声を出すだけで表情変わらず。サイボーグかよw 何処となくジェームズ・ボンドと『ドライヴ』(2011年公開)を足して2で割ったようなキャラは面白いですが、ギャグ発言がギャグっぽく聞こえないのが残念に感じました。

対する“アメリカのケツ”こと(今回はケツに麻酔銃打たれてましたね)クリス・エヴァンスは、ソシオパスって言うより『ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019年公開)の時のようなウザさが際立っていました。ラストのタイマンファイトの立ち回りもいちいちうぜぇーって思いました。

そしてアナ・デ・アルマスは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年公開)同様、いやそれ以上にイカしてます。冒頭の変な柄のスーツ(それを着こなしてるのがプロよね)で殴り合うシーンやロケランぶっ放しながら駆け回るシーンは素晴らしい。もう彼女主演のアクション映画を制作すべきでしょう。というか「ジョン・ウィック」のスピンオフ作品だかがそれだったような。

まとめ

以上が私の見解です。

ストーリーはだいぶ大味だし、ツッコみたくなる部分もありました。ただ爆風と銃弾でねじ伏せてくるスタイルは嫌いじゃないです。そしてこの手の火力高めアクションは映画館で観るのがベストです。私、配信がスタートするよりお先に映画館で(しかもシネマート新宿のブースト上映なるもの)観たからこそ楽しめたと思います。逆に初見が家だったら弱冠評価が変わったかも。まぁあくまで映画館至上主義者の戯言でございますが。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。