今回は現在公開中の映画『モスル あるSWAT部隊の戦い』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。
↑このポスター、主役はAK!って感がして結構好き。
イントロダクション
イラクに実在する警察部隊をベースにした戦争ドラマ。
舞台は長引く戦火によって荒れ果てたイラク第二の都市 モスル。主人公の新米警官はIS(イスラム過激派)の武装集団に襲われているところを、ISの戦闘員を討伐する事で名を馳せるSWAT部隊に救われる。その場で部隊に加わるはこびとなり、ある任務を遂行する為わずか数十人の隊員と共に戦場を駆け巡る。
製作には『アベンジャーズ』シリーズのアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソが携わっています。『アベンジャーズ』以外で言えば、Netfilxの『タイラー・レイク/命の奪還』や今年公開の『21ブリッジ』の製作指揮を務めている兄弟。という事はガンアクションが見ものという事です。
終始響く銃声
本作、キツいゴア描写や鬱展開みたいなものがあるわけではなくともなかなかの地獄を味わうことになる作品です。多少の心構えは必要だったか。
冒頭から銃弾の嵐。主人公が同僚警察と共に武装集団に襲われ、物陰から拳銃で応戦する怒涛のシーンからスタート。その主人公のピンチを救ったSWAT隊員も容赦なきシーンを見せつけてくるので、一気に戦場へと誘われます。しかも主人公たちが戦闘を繰り広げているシーンではなくとも、何処からともなく聞こえてくる銃声。休めと言われたって気持ちが休まることのない極限状態です。
そんな中、爆弾や狙撃と矢継ぎ早に降りかかる攻撃に次々と命を落とす仲間たち。とにかく呆気なさ過ぎて悲しみに暮れるような雰囲気はありません。命が軽くなってしまっている恐怖を感じられるのは『プライベート・ライアン』(1998年公開)を観た時の感覚と似ていました。
銃器描写のあれこれ
さらに戦争ドラマということもあって銃器描写にも面白さがあります。
メインウェポンは基本敵も味方もみんなAKシリーズを使用。恐らくAK47かAKMS、AKS-47あたりかな。とにかくオンパレードなのでカラシニコフ大好きさんは必見です。隊長のAKだけ、フォアグリップにホロサイト、そして2連タイプの拡張マガジンというスペシャルにカスタムされているのもポイント。さすが隊長!格が違うぜ。
でもチームの中に一人だけFN-FALっぽい銃持ってる人が居たのが終始気になりました。7.62mmの同じ銃弾を使用する銃なので問題はないんでしょうけど、何でや?敵からの戦利品的な?
ちなみに登場シーンは少なめですがハンドガン類は基本グロック&ベレッタ。特にグロックはISの隊員の手にも握られていたので、いかに世界的に流通しているかという事が伺いしれます。この辺の話は『グロック:選ばれた武器』(2017年公開)ってドキュメンタリー映画でも言及されてたっけな。
っといつもの如くマニアックな話になっていますが、やはりルッソ兄弟。手抜かりのない銃器描写でした。
まとめ
以上が私の見解です。
本作において最もポイントになる「ある任務」については、もっと良い方法があるんじゃないかとかその為に自分の命は掛けられるのか等色々と個人的に考えるところはありましたが、この部分は脚色しないよねぇ。きっと実話なんでしょう。そう考えると漠然と“すげー”という気持ちが湧いてくる戦争映画でした。
ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。
※追伸
少し話は脱線して映画館のチケットについて。
私普段はインターネットでチケット予約をするのですが、本作を観に行った日は午前中に別の用事があり、観に行けるどうか分からなかったのでネットでの予約はせず窓口で購入するに至りました。
窓口で、しかもガラス越しの丸い部分を通して話すタイプで買うのはいつぶりだったでしょうか。あの昭和な感じ好きなんですよね。希望の座席を聞かれて、ベストなポジションを選んでもらうありがたさ。人件費やら色々あってチケット販売の機械化が進んでますが、無くなって欲しくはないですね。