キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第71回:映画『ゴジラvsコング』感想と考察

今回は、ついに公開をした『ゴジラvsコング』を語ります。お待ちしてました、お待ちし過ぎたかもしれません!とNetfilxオリジナルドラマ『全裸監督』の2シーズン目を見終わった影響もあり、おかしなテンションになっているため今回はがっつりネタバレぶっ込みます。未鑑賞者はご注意あれ。

 

 

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↑この構図、控えめに言って最高

 

イントロダクション

2014年の『GOZILLA/ゴジラ』から始まった「モンスターバース」。そんなシリーズの2大看板怪獣の火蓋がついに切って落とされます。

怪獣たちの乱闘で世界的に壊滅状態となった人類。髑髏島の巨神コングに人類再建を託す格好となった機密組織モナークだったが、その頃巨大企業エイペックスが怪獣王ゴジラの襲撃を受ける。なぜ襲撃をされたのか?各々が奔走するのをよそに2大怪獣の死闘が開幕する。

監督はアダム・ウィンガード。私、この方の作品は『サプライズ』(2011年公開)ぐらいしか観た事ないですけど、Netfilx作品『Death Note/デスノート』を手掛けいるんですね。日本のコンテンツと関わり深しです。ちなみに監督さん『ゴジラvsデストロイア』(1995年公開)が好きらしく、今作を撮る前に見返したとか。うわー、良いぞ良いぞ。

世間的には小栗旬のハリウッドデビューが注目でしょうか。渡辺謙の後継者ポジション?で参戦です。個人的には未だに水嶋ヒロと共演してたTVドラマの印象が強いです。あれなんだっけなぁ?割と景気良く銃をぶっ放すドラマでしたね。

 

ついにきた!怪獣主演映画

本作に関してTwitterや諸々の映画サイトの口コミを見ていると“人間パートが薄い”だの“ストーリーが雑”といった指摘が散見されますが、あのーそれ今に始まった話じゃないと思いますよ。今までの「モンスターバース」にしてもそうですし、日本のゴジラ作品だって怪獣が暴れるのがメインで人間側はおざなりな作品はざらにあります。寧ろ平成ガメラシリーズや『シン・ゴジラ』のような人間パートが比較的濃い作品の方が、怪獣というコンテンツにおいては逆に珍しいというのが私見です。

そんな「怪獣側と人間側のバランス」という課題に一つの回答を呈したのが本作ではないでしょうか。その回答とは怪獣自体を主演俳優にしてしまうこと。

まず正面からの顔面ドアップが多い。これは斜め横ショットが多めだったゴジラにとっちゃ新鮮なアングル。鼻息ふぉんふぉんさせてましたし、かなり表情豊かになってました。そしてコングに関してはドアップショットのみならず多彩な一面が連発です。冒頭でモーニングルーティンを拝めるし、魚を食べてにっこりするグルメな姿も見れちゃったりします。それにパツキン美女に惚れる展開からは脱却し、少女と交流する場面まで(中盤の雨の中の交流シーンは『E.T』っぽい)。もう途中からコングの中身、アンディ・サーキスじゃないかと疑いたくなりました。

戦闘シーンでもそれぞれの個性がしっかり出ていました。今回のゴジラさんはとにかく放射熱線の大サービス。冒頭なんてあれじゃ焦土になっちまうよ。また得意の水中戦ではおおいに暴れ回ってます。これにはコングさんもお手上げ状態でしたね。そして前作登場時よりも一回りはデカくなったコングさん、香港の摩天楼では一枚上手な印象でした。ゴジラさんの放射熱線を吐かんようにあの手この手で口封じ攻撃。ビルとビルを蔦って縦横無尽に動き周ってゴジラさんを翻弄します。

こうした表情とアクションのバラエティーさによって、ゴジラとコングに感情移入しやすいような作りになっていました。つまり本作はゴジラとコングのダブル主演映画なので、あくまで人間の皆さんは助演。恐らく俳優皆さんそれを承知の上なのか、私には目立たないよう引きの演技をしてる感じがしたので、ぶっちゃけ誰が出てて何してたかうろ覚えレベルで存在感が薄い。イントロダクションで書いたあらすじも弱冠苦労しましたよw。

 

まとめ

 以上が私の見解です。

そうそう、今回もちゃんとオマージュシーンがあって愛を感じました。前作『キング・オブ・モンスターズ』はオマージュシーンが多すぎてこってりしてましたが、今回は程よい感じがしました。コングを空輸するシーンは1962年公開『キングコング対ゴジラ』のオマージュなのは明らかですし、地面に放射熱線を吹き付けるシーンは『シン・ゴジラ』。メ○ゴ○ラが暴走するのは、2002年公開作品へのオマージュに見えました。

あー他にも言いたい事あるんだけど、まとまらないので雑に書いてきます。

オープニングクレジット、テンション爆上げ!(「撃破」ってのがツボだし、タイトルの出し方、わかってる〜)

ゴジラさんの四足歩行による突進攻撃、クソカッコいい!

コングアックス、いい仕事するじゃん!(ゴジラの口の中に突っ込むのもオマージュ?)

メ〇ゴ〇ラの尻尾、やめろ!

演説途中に召される社長さん、グッバイ!

そして最後に登場シーンの6割ぐらい白目むいてた小栗旬には、今後もう少し良い役が巡ってくることを願いつつこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 

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↑ちなみにこちら、TOHOシネマズ新宿です。このお祭り感、たまんね~。