キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第123回:映画『シン・ウルトラマン』感想と考察

今回は現在公開中の『シン・ウルトラマン』について語っていこうと思います。毎度のことながらややネタバレ注意です。

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↑こういうシンプルなデザインの方が好きだな

イントロダクション

特撮ヒーローの代表格 ウルトラマンを『シン・ゴジラ』(2016年公開)で一世を風靡した庵野秀明樋口真嗣のコンビが映画化。『シン・~』シリーズはゴジラエヴァンゲリオンに続く3作目になります。来年には仮面ライダーもありますし、やっぱりさ「シン・ガメラ」やらないのは不公平な気がするよ。マジ頼むわ。

禍威獣(カイジュウ)と呼ばれる巨大生物の出現が当たり前となった日本(わざわざ「怪獣」から「禍威獣」に変えた意図ってなに?)。政府は禍特隊(カトクタイ)と呼ばれる特対策部隊を設立し、主人公の神永新二(斎藤工)をはじめとしたメンバーがその任務にあたっていた。そんな中、突如宇宙から飛来した巨大な人型の生物が禍威獣を撃退する。一体何者なのか?それはいつしか「ウルトラマン」と呼ばれるようになり、日本をそして世界の命運を握る事となる。

監督を樋口真嗣。原案・脚本を庵野秀明が手掛けています。先ほども書いた『シン・ゴジラ』のコンビが手掛けるだけあって、世間からは相当期待されていた様子。企業とのタッグも結構やってるのかCMもよく見かけましたね。私自身シンゴジに関してはそれほど絶賛派ではないですが、怪獣映画がもつ災害映画としての側面を現代日本に上手く落とし込んだ作品でした。かまたくんも衝撃的だったし。

主人公を斎藤工、その相棒を長澤まさみが演じ、去年公開の『ドライブ・マイ・カー』でも話題となった西島秀俊も出演しています。っていうか斎藤工って既に仮面ライダーなり戦隊ヒーローを演じた経験のある人だとばかり思ってましたけど違うんですね。やってそう顔してると思うのは私だけじゃないと思うんだよな。

純粋に楽しめたけど

結論から言えば面白かったです。『シン・ゴジラ』時とは打って変わって危機感を全面に打ち出したシリアス調ではない緩めな仕上がりになっていたのは良かったです。2月公開の某トンデモ怪獣映画よりも遥かにセンスの良いギャグもあり所々吹いちゃったし。(あっ演者に同じ某アイドルグループの方いますね、怪獣と縁のあるアイドルグループだな)

また各戦闘シーンのハッタリが効いた感じも面白かったです。出来れば特撮で観たい気持ちは変わりませんが、シュールな動きに何とも言えないロマンを感じました。ここら辺は初期のウルトラマンへのオマージュなんでしょうかね。

しかし色々言いたいことはありました。主に3つ。

・駆け足なストーリー

カット割りや早口な会話といった演出以前に対峙する敵の数が多いのが駆け足に見える要因だと思いました。約2時間の間に計5体の怪獣と対戦するウルトラマン&日本人たち。2体同時とかならまだしも、単騎で5体ですもん(オープニングで端折られた怪獣も合わせると更に居る)。ストーリーが連動しているように見せるのは頑張ってましたが、流石に多かったんじゃないですかね。

エヴァ未見者でも分かるあからさま感

これは『シン・ゴジラ』の時と同じです。あの時は音楽をまんま引用してるのとかどうかと思いましたし。そんな風潮が本作でも継承されていました。そもそも私「エヴァンゲリオン」は全くの未見者ですが、ラストの方ってもうそれでしかないように見えました。

どんな作品にも言えることですがオマージュする事自体は非常にウェルカム。ただやり過ぎには気持ちが白けてしまうのは私だけでしょうか?そもそも多く存在するであろうエヴァファンならそんな事どうでも良いのか…。う~ん腑に落ちない。

長澤まさみで遊び過ぎ

“バディ”浅見弘子のキャラクター描写もちょっとやり過ぎでしょ(失笑)。今のご時世の関係上ちょっと大丈夫かと心配になる演出も散見されます。きっと難癖付けて騒ぎ立てる奴もいれば純粋に首を傾げる人もいるでしょう。

まぁそんな女性蔑視うんぬんではなく単純に演じる長澤まさみに対する愛が強過ぎると私は思いました。出演してくれた事がめちゃくちゃ嬉しかったのかそれともキャラクター自体が当て書きなのか。あのアリさんマークの引っ越し者状態は笑うしかないわ。真面目にやってきたからねぇ~。

まとめ

以上が私の見解です。

文句は言いたい、でもボロカスに叩きたくない。そんな気分になる作品。まぁ映画ってこれぐらいが丁度良い気はします。

さて来年『シン・仮面ライダー』はどうなるかですね。本作上映前にも流れた特報の映像はかなりカッコ良かったので期待してしまう仮面ライダーアギト世代。敵は2~3体に控えて浜辺美波で遊び過ぎないことを祈ってます。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。