キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第7回:私が映画の予告編を避ける理由

今回は、ちょっと視点を変えて映画の予告編について語ります。私、極力予告映像は見ないようにしています。しかし、映画館に行くと見ざる負えない状況ですし、テレビCMなんかでも目に入ることがあるので防ぎようがないのですが、YouTubeなどで自発的に見ることはしなくなりました。では、なぜそうなったのか。私のこれまでの経験に触れながらお話していきます。

 

予告編なのに予告になってない

まず一番がっかりするケースが、予告編で結構なネタバレをぶっこんできたりすること。

私が未だに忘れられない衝撃的な予告がこちら。

www.youtube.com

2015年公開『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の予告になります。

いや、ジョン・コナーが敵かーい。ジョン・コナーと言えば、人類の救世主となる人物としてシリーズを通して描かれてきたキャラクターです。そんな人物が敵(厳密に言えばジョン・コナーの姿に化けたロボット)という衝撃的な設定を何故か予告で明かしてしまっているのです。なんでやねん!そのせいあってか今作に対する感想は、エミリア・クラーク演じる「美人過ぎるサラ・コナー」でしかありません。(サラ・コナーはイカつくなきゃ)

ここまでのレベルでネタばれしているのは珍しいですが、「それ、見せ過ぎじゃね?」と思う予告は多々あります。予告を見ただけで満足してしまう可能性だって大いにあるのに、まるでその危険性を考えていなかったような作りでは売り上げに繋がることはないと思うのです。

 

本編映像なんて言語道断!

予告編に飽き足らず配信されるのが本編映像と呼ばれる作品の一部を公開する広告方法です。これを見てしまうと、楽しみを削がれる場合があります。私がこれを経験したのは同じく2015年公開の『アントマン』でした。

eiga.com

どうやら本編映像は削除されているようで、見つけることが出来なかったのですが恐らくこのサイトで見た記憶があります。っていうか記事のタイトルに時点で…。アベンジャーズの誰かが登場するという前情報は知っていたので、「一体誰が出るんだ」と楽しみにしていました。ところがどっこい!登場するキャラクターをこの本編映像で知ってしまったのです。それはもう映像を見た自分を恨みましたよ。禁断の果実とはこの事を言うのでしょう。これ以降「本編映像恐怖症」になった私は絶対に見なくなったのです。

でも、良い予告もある

そうこう言っても予告はどんな作品かを知る最も有効的なツールです。そして、良く出来た予告が存在するのも確かです。予告に対する不信感のある私にも個人的に好きな予告はいくつかあるので、代表的な3つをご紹介します。これを見たら間違いなく本編が見たくなると思います。

www.youtube.com

まずは、2018年公開の『ボヘミアンラプソディ』。日本でも大変話題になりましたが、この予告がなかなかのセンスでした。

エーーオ!この始まり方で満点。QUEENの代表曲もいい具合にミックスされていてテンションが上がります。しかもこれ、QUEENの生い立ちを知らない人にとっては、ほとんどストーリー展開が読めません。私自身、QUEENの曲は比較的好きでしたが、生い立ちについては把握をしていなかったので物凄く興味を駆り立てられました。この興味を駆り立てるという事が予告において最も重要なことだと改めて思わされた一本でした。

 

www.youtube.com

お次は、2017年公開の『ベイビードライバー』。

こちら海外版の予告ですが、たまたま見たのがラッキーでした。予告から「見たい!」と思った数少ない映画の一つです。ご覧頂ければお分かりになるかと思いますが、映像と音楽・効果音のシンクロ率が非常に高い。勿論これは本編でも踏襲されていました。初めて見た時の私は、

ウェイトレスの「So What do you do?」(英語あってんのか?)

デーン!と赤いスバルの車が駆け抜けてくる

グラサン青年の「I'm driver」

これで完全ノックアウトしたのを覚えてます。

 

www.youtube.com

最後に紹介するのが、2011年公開(日本では2012年公開)の『ドラゴンタトゥーの女』。

こちらも海外版の予告。これは学生の頃の友人に教えてもらったものになります。持つべきものは友ですね。ありがとう!

2017年公開の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』でも流れていたレッド・ツェッペリンの『移民の歌』を使用した予告。テンポからカットに至るまで全てがスタイリッシュです。これは予告の枠を超えて、もはや一つの作品と言っても過言ではないでしょう。カッコよすぎます。

ちなみにこの作品。オープニングクレジットにも『移民の歌』が使われていますが、このオープニングも抜群に格好良いです。

まとめ

こうして振り返ってみると私は2015年を皮切りに避けるようになったことが分かりました。まぁそんなことは置いておいて、ここで言いたかったのは予告編は「諸刃の剣」ということです。安易な気持ちで見ると痛い目にあうという警鐘です。だからあえて予告映像は見ないで、映画専門のサイトや映画館に置いているようなチラシなどを頼りに見る作品を決めてみるのも良いんじゃないでしょうか。予告編とはいい距離感を保って付き合っていきましょう。

おまけ

丁度、面白い記事を発見したのでご紹介します。

www.daily.co.jp

海外の作品ではあまり見られないような気がしますが、確かに名前を叫んでる予告は結構ありますね。名前じゃなくてもただ単に「ウォー!!」って叫んで終わるのでも充分印象に残ります(具体的な予告は思い付いていません)。しかし印象に残るからといって見に行くかどうかは、また別の話だと個人的には思いますが。

ということで、この辺でお開きです。ありがとうございました。