キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第245回:映画館へ愛を込めてPart10 スマホを忘れただけなのに…

今回は”これはブログに残すしかない”と思った体験をしたのでその話をします。先日スマホを家に忘れた状態で映画を観に行きました。やりました…覚えている限りスマホを忘れて外出する事が自体が人生初。しかもそれに気付いたのが映画館に到着してからってのもなかなかにポンコツです。移動中の電車で本を読んでたとはいえ気付けよ!スマホを忘れるという事は予約済みの座席のチケット発券、あるいはQRコードの提示が出来ないという事で映画は観られずお金がパーになる一大事です。この日のスケジュールと場所は

1本目:『マッドマックス』(1979) TOHOシネマズ日本橋

2本目:『Chime』 Strenger (墨田区菊川)

※1本目終了から2本目上映開始の間は約1時間15分、一時帰宅の猶予はなくStrangerへ行くのは初。

つまり主な障壁は

・チケットをどう発行する?(計2回)

・行った事がない映画館にどう辿り着く?タイムリミットはおよそ1時間

となります。この状況をスマホなしでどう乗り切ったのか?その時の私の心境や交わした会話を基に解説していきます。

Chapter1

さぁスマホが鞄に入っていない事に気付いた!ドキッ!どうする~どうする…。とロビーを意味もなくウロウロ。”1本目は諦めて2本目のためにスマホを取りに戻るか、いや諦めんな!”と心の中の松岡修造が鼓舞します。まずはきっちり1本目の『マッドマックス』を観ましょう。とりあえず有人のチケットカウンターへ

私:「すみません。予約してるんですけどスマホを家に忘れてしまって。発券だったりQRコードが出せないのでどうすれば良いですか?」

スタッフさん:「こちらで発券出来ます。」

私:「あっシネマイレージカードあります。」

そう私、TOHOシネマズの会員。会員カードを提示すれば観られるだろうという算段は薄々付いてました。いやそれにしてもカードを常に携帯していて良かった。ちなみに私のシネマイレージカードは去年の『ゴジラ-1.0』のデザインでございます。TOHOシネマズ日本橋は、以前劇場内に傘を置きっぱなしにして取りに戻るという失態を犯した場所。大変お世話になってます。

Chapter2

『マッドマックス』の上映が終了。さて問題は2本目です。こちらは会員登録といった事はしていませんし無論予約番号を控えているという事もしていません。予約した時の電話番号と自分の名前を伝えれば発券出来るか?クレジットカードの情報も必要だろうか?考えを巡らせている内に”あっそうだ”と財布を探ると…ありました!テレフォンカードを持っているというファインプレー。こういう所で抜け目ないのが私の長所。これで家に電話をし家族から予約番号を聞き出す事が出来るじゃありませんか。スマホの暗証番号を教えるのは少々抵抗がありましたが、背に腹は代えられません。それじゃ公衆電話を探しましょう。自身で探している暇はありません。インフォメーションセンターへ直行…とその前に一度建物を出て福徳神社へ参拝。”これ以上ハプニングが起きぬよう”

インフォメーションセンターに着きました。外国人観光客に紛れて

私:「すみません、近くに公衆電話ってありますか?」

係員:「ここを右に出るとありますよ。すぐ見えると思います。」

おぉなんだ、目と鼻の先だったか。公衆電話の受話器を握るのはいつぶりでしょうか。恐らく小学生以来。最近だと公衆電話の使い方が分からない人も居るらしいですが、それじゃ世の中サバイブ出来ませんよ。懐かしいボタンの押し心地。電話は繋がるか…繋がりました。それじゃ予約番号を~って番号長いな、てっきり4桁ぐらいかと。暗記が困難なので一旦掛け直し。急ぎペンを購入しレシートの裏に番号をメモります(レシート持ってて良かった)。

Chapter3

これで予約番号は獲得。あとは残り時間約50分で初めて行く映画館に辿り着けるかどうか。最寄り駅が菊川駅だというのは記憶していたので路線図をガン見。生まれも育ちもTokyoのCityBoyですが菊川駅ってどこだ?確か都営地下鉄の駅で千葉よりだったか…ありました。乗り換えは一度で済みそう。あとは電車の遅延がなければ安泰です。電車でGO!なお電車に乗るのはICカードを持っているので何ら問題はありません。

Chapter4

菊川駅に到着です。しかしここでまた問題。最寄り駅は分かってましたが具体的に映画館がどこにあるかが分かりません。上映開始まであと20分、迷わず駅員に突撃です。

私:「すみませ~ん、この辺に映画館はありますか?」

駅員さん:「あぁありますね。あそこかの出口から出てここ曲がると~」

と地図を使って説明してくれました。さすが駅員さん、駅周辺の情報はしっかり把握されてました。ここで情報を取得出来なかったら炎天下を駆けずり回る羽目になっていたので助かりました。

Chapter5

さぁーついに映画館にやって来ました。最後の難関、チケット発券です。洒落たチケットカウンターにて最後の交渉です。

私:「あの…今から上映のChimeの座席予約してるんですけど、スマホを忘れてQRコードが出せない状況でして」

スタッフさん:「かしこまりました、お調べします。20から始まる番号は分かりますか?」

”えっ20から?さっき電話で聴いた番号と違う?”焦る私。

私:「ええっ…とりあえず××~。あっ20からの番号は日付とか…」

スタッフさん:「ええっと…」焦っているのはスタッフさんも。

私:「座席番号は〇〇ですが…」

検索をかけてもなかなかヒットしない様子。ここまで来てダメなのかぁ。

スタッフさん:「ありました。〇〇の座席ですね。」

ピィ~~

チケット発券の機械が奏でる音がこんなにも素晴らしい旋律だったとは。

ついに数多の壁を越えクリアしました。これもひとえに各場所で仕事に従事しているスタッフ/店員のおかげ。みんなありがとう!

教訓

以上、スマホを忘れただけでちょっとしたダンジョンと化しました。ここから学んだ事は2つありました。

・ローテク&ハイテクのハイブリッドは強い

スマホを忘れたとは言えテレフォンカードや会員カード、ICカードといったカード類を持ち合わせていた事が功を奏しました。今やスマホに全てを集約し財布すら持ち歩かない人が増えているようですが、万が一の時に適用可能にするのが重要でしょう。今でも現金しか使えない店とかもありますもんね。備えあれば憂いなし、ローテクとハイテクの融合こそが現代を攻略できるのです。

・逆境を楽しめ

このマインドも大事ですね。普段の私であれば焦りと心配で慄いていたでしょうが『マッドマックス』という合法麻薬をキメていたので、寧ろ”さてどう乗り切るか”とテンション高め。逆境をあえて楽しんでしまう事で結果が付いてくる事もあります。それもまた人生です。

という事でこの辺でお開きです。くれぐれも忘れ物にはご注意を。ありがとうございました。