キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第237回:映画『マッドマックス:フュリオサ』キャラクター総選挙

今週のお題「私の〇〇ランキング」

前回『マッドマックス:フュリオサ』について語りましたが、まだまだ語り足りず。公開2週目に入った事ですし、今週のお題がクリティカルなのでやっちゃいましょうか。キャラクター総選挙!

「マッドマックス」シリーズは毎度キャラ造形が上手いという話を前回も書きましたが、一度観たら忘れられないキャラが沢山登場するのが本企画が出来る所以。一般試写も含めて現在3回観に行った私個人が気に入ったキャラクターを5人ピックアップしていきます。なお前作「怒りのデス・ロード」にも登場したキャラは割愛し、あくまで本作初登場のキャラクターに絞って選出しますので悪しからず。ネタバレにも注意です…っていうか観てないなら、今すぐこんなブログは閉じて走って観に行くんだ!

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↑澄み渡る青空の下、元気一杯なウォーボーイズの皆さん。運動会みたいだな。

↓本編についてはこちら

captaincinema.hatenablog.com

印象が変わったで賞

ランキングに入る前に前作から印象の変わったキャラをピックアップ。それが人喰い男爵。前作ではただのケチケチ変態ジジイかと思いましたが今作でイモータン軍団のブレーンだった事が判明します。単純な猪突猛進タイプが多い中、リスクを提言する冷静さを見せます。ただのケチではなかった。そりゃあの世界である程度の権力を得ている訳ですからね、そりゃそうか。

ただどうしても乳首を弄る癖は抜けないようです。どうしてなのかバックストーリーが気になるところ。ってか乳首ばっかり印象に残るけど実は金のデカい付け鼻も面白い。

5位

それでは順位に入っていきましょう。第5位は...

Mr.ノートン

シリーズ名物"こいつとは関わっちゃいけない枠"のスカーフェイス女バイカーさん。シリーズ2作目でいうウェズ・ジョーンズ的なポジションです。ズタズタの顔でいつでもスマイルを忘れず暴力を行使しています。

そんな彼女は序盤ではディメンタス主催の部下になるためのサドンデスマッチに参加させられてたのに、中盤ぐらいからは親衛隊の如く仕事をこなす存在に。暴力に躊躇ない人が出世をするという世界観を端的に表したキャラクターであったかと思います。最後はもうちょっと食らいついて欲しかった。そしたらランクは上昇したかも。

ちなみに演じているのはエルサ・パタキー。オープニングに登場するババリーニ(鉄馬の女)の一人も演じており今作では一人二役だったそう。全然分かんないよ。本人の演技もでしょうけど、メイクや衣装でガラッと変わるものです。それにしてもクリス・ヘムズワースエルサ・パタキー夫婦は仲良いですね。ここ最近は夫婦揃って出てる映画ばっかりだもん。

4位

お次に第4位は...

スクロータス

剣闘士のような格好をしたイモータン・ジョーの息子の一人。この人基本キレてるかニンマリした表情の2パターンなのがウケる。弟であるマッドマックス界のアイドル リクタスとのお馬鹿コンビぶりを発揮していました。すぐ「ぶっ殺してやる!」と熱くなり、そうなると周りが見えなくなっちゃうようです。終盤そんなヒートアップが仇となりフュリオサに愛車を奪われ唖然。あのシーンは笑ったな。スクロータスの「あいつ誰だよ!」に対し「あれは暗黒の天使だ」とヒストリーマンが厨二発言をするのがまたオモロい。その時リスタクは追いつけると思ったのか、走って車を追いかけるアホっぷりでした。しかし思えば彼は「怒りのデス・ロード」時は何してたんでしょう。もうお亡くなりになってたのかな?それは寂しい。

ちなみにps4のゲーム『マッドマックス』ではメインボスとして登場するのがこのスクロータス。ゲームだともっとゴリマッチョなんですが性格はほぼ一緒。このスクロータス以外にもゲームをやっている方だと思わずニヤリとしてしまう要素が今作には沢山。「怒りのデス・ロード」を観直すのも去ることながら、ゲームも是非やりましょう。

3位

それでは銅メダリストです。第3位は...

 

 

ディメンタス

変な喋り方(オーストラリア訛りがベース)で演説しまくる本作におけるヴィランです。子供の形見であるテディベアを腰にぶら下げ、無駄に長いマントをはためかせ粗暴の限りを尽くします。ただ上に立つには器量やカリスマ性が足りないのはイモータン・ジョーと比べると一目瞭然。軍団が最初からガタガタなのも仕方ないでしょう。

そしてバイクを使った残虐処刑祭のオーナーでもあります。ただ本心でやっているわけではないようで"こうでもしないと誰もついてこないからさぁ…"という気持ちが表情にチラッと浮かぶのがとても良い。衝撃の「もう飽きた…」発言や「無理して見なくて良いよ」とフュリオサ少女に声を掛けるあたりもそんな気がします。それにフュリオサ少女を「リトルD」って呼ぶあたり過去を忘れなれないという哀愁も感じられる見た目にそぐわない人間臭い悪党でした。

ちなみに物語が進むに従ってマントの色が変化するのも面白い点。最初は白で、途中から赤に着色(グレイティスト・ディメンタス!)。終盤はオイルで汚れたのか黒に様変わり(ダーク・ディメンタス!)。マントの色が適格にキャラの心情を表すものとなっていました。

2位

惜しくも1位を逃した銀メダリストは...

 

 

ジャバサ

主人公フュリオサのお母さん。ギャングに攫われたフュリオサを救い出そうと孤軍奮闘します。

もうね、序盤も序盤ですよ。初登場シーンの時点で何だこの格好良い人は!という衝撃。目力が凄いので、ライフルを構えた時の姿がまぁー映えること。背中が燃えて火傷を負ってもなんのそのな佇まいも頼れるおっかさんです。あのシーンは一瞬ながらまさに”背中で語る親”でしたね。

頼れるのはもちろん姿だけではありません。状況判断能力が圧倒的に高いのも素晴らしい点。前輪とガソリンを抜かれたバイクを即座にリペアするあの動きこそあの世界を生き残る秘訣でしょう。こうした行動に迷いのない人たちばかりが登場するのもマッドマックスシリーズの特徴でもあると思います。だから観てるこっちはイライラしないのよ。優柔不断だったりヒステリーになってる暇は無いんですね。

そうか、フュリオサの狙撃センスは母親譲りだったかぁ。親子揃ってSKSカービン系統の銃をチョイスするあたりもグッとくるポイントです。

1位

それでが今作の栄えある金メダリストの登場です。第1は...

 

 

オクトボス

ディメンタス率いるバイカー軍団に組する一派 モーティファイファー派のトップ。パンフレットによるとSAS(イギリスの特殊空挺部隊)の流れをくんでいるようです。

このオクトボスさんの魅力が分かるのは物語の前半。敵(イモータン・ジョー)が管理をする油田施設 ガスタウンに襲撃を掛けるため、敵の兵士(ウォー・ボーイズ)に変装させようとディメンタスがオクトボスの部下にジャケットとヘルメットを脱げと命令します。しかしその部下は「俺のボスはオクトボスさんなんで」と命令をキッパリと拒否。企業的に言えば社長の言う事より直属の上司に従います発言です。そんな事普通言えますか?それだけ部下からの信頼が厚いという証です。その後オクトボスさん自身が部下に変装するよう命令を下しますが、訳あって変装した部下たちが殺される羽目に。その時のオクトボスさん、ちゃんと怒ってました。そりゃ怒るのは当然でしょうけど、以降ディメンタスとは訣別しているあたり情に厚い人なのが伺えます。

そしてこのオクトボスさん率いる軍団がマジで強い。パラシュートやグライダーを使い空中から攻撃を繰り出します。砂をバイクで駆け抜け大空を舞う。なんかロマンティックじゃないですか。あのグライダーや砂を滑るのに使っていたスケート靴のような物ってマリンスポーツで使うやつですかね?だからオクトパスみたいな名前なのか?散りざまも華がありましたし、乗っていたバイクもクソ攻撃的(AK何丁搭載してんだよw)で最高なキャラでした。

まとめ

以上、一足早いオリンピック&都知事選気分なランキングとなりました。

他にもパントマイムでスピーチを通訳するディメンタスの腰巾着 スメッグや"なんちゃってマックス"な男 ジャックも良かった。皆さんも是非お気に入りのキャラを探してみましょう。なんかこうやって書いてるとまた観たくなってくるんだよ...果てしねぇ~。という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 

↓最後にこちら。丸の内ピカデリーのDolbyCinemaはこういうちょっとしたデコレーションが楽しい。

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