キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第82回:映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』感想と考察

今回は、現在公開中の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

 

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イントロダクション

アベンジャーズ』を筆頭に展開されるマンモスシリーズ、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第25品目。

サンフランシスコでホテルマンとして働く男ショーン(シム・リウ)。ある時バスでヤバそうな連中に絡まれた際、親友(オークワフィナ)の度肝をも抜く戦闘スキルを発揮する。実は本名シャン・チー。父親(トニー・レオン)が率いるテロ組織で武術を叩き込まれたものの戦うことを拒み逃げ出した過去を持っていた。伝説の腕輪“テン・リングス”を使った父の陰謀に巻き込まれる形となり、ヒーローとして戦う運命へと導かれていく。

“チャン・チー”じゃないんですよね、失礼した。これじゃ中国の女優さん チャン・ツィーになってしまうw。そんな私が勘違いをしていた主人公を演じるのがシム・リウ。この方お初にお目にかかりました。過去にどんな映画に出てたんだろうか。確かに戦いは拒絶しそうなめっちゃいい人そうな顔してます。

また、主人公のお父さん且つ本作の悪役の位置付けで登場するのが『インファナル・アフェア』(2003年公開)や『ハード・ボイルド新・男たちの挽歌』(1992公開)のトニー・レオン。個人的には『レッドクリフ』(2008年公開)の周瑜のイメージが強いです。丁度三国志にドハマりしていた時期に観た事もあって超カッコ良かった。本作の序盤の方では着物姿が拝めるんですが、思わず“おっ!周瑜!”って一人盛り上がってました。


正直舐めてた

はい、はっきりさせておきましょう。主人公の名前を間違えていた時点でお分かりの通り私、今作を舐めてました。昔やっていたマーベルのスマートフォンゲームの中でシャン・チーは全然使い物にならないキャラクターだった事があり、“カンフーが出来る程度のにいちゃん”ぐらいに思ってました。それがどうでしょう。蓋を開けてみれば、まさかのスケールのデカさに腰が抜ける勢いでした。

まず序盤はバスの中でのファイトシーンを始めとしたマーシャルアーツを駆使したアクション。クルクルと回るカメラワークで撮られた小気味の良いアクションになっています。特にバスファイトに関しては今年公開作品だと『Mr.ノーバディ』にもありましたが、これはトレンドなのかな。個人的にこうした腕や足の可動域が限定される空間での格闘戦ってツボなんですよ。トイレやエレベーター内とか逃げようがない感じがスリルに拍車をかけます。

そしてマーシャルアーツに留まらず、アメコミらしいバトルもちゃんとあります。副題にもあるテン・リングスという10個の腕輪(同じような物を使ってる人が2004年公開『カンフーハッスル』に出てきてたような)。あのリングがとにかく万能過ぎる。MCUのヒーローが使用する武器の中じゃソーが使用するストームブレイカーやムジョルニアに次ぐアイテムかもしれません。

まぁーここまでは想定内。そりゃ天下のマーベル様ですから、これぐらいは当然。しかしこれだけじゃなかった。軍団と軍団がぶつかる合戦シーンからのついには怪獣バトルまで登場。敵で出てくる通称“メガ”のデザインは良い感じでした。喉元が紫色になる描写はシンゴジを思い出させます。っていうかデカい怪獣同士の殴り合いはMCU史上初ではないでしょうか。

こんな感じでアクションのバラエティーが豊富なのでお腹一杯。お得感満載な映画でした。今頃しょぼいスキルだったあのゲームのシャン・チーには強力なアップデートが施された事でしょう。

 

まとめ

以上が私の見解です。

中盤は少々中だるみを感じたり、少し謎な部分(リングについての謎は追々明かされるとして、トニー・レオンミシェル・ヨーが演じていたキャラはどうして数千年も生きられるのか?)はありましたが、大満足な作品でした。私が初めて映画館で観たMCU作品に登場していたあの人の登場で懐かしさを感じましたし。

それとヒロイン(オークワフィナ)のポジションが親友から変化しなかったのはナイスでした。大抵あのポジションは恋人になってしまいますから。あのバディ関係には今後も期待しちょります。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。