キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第103回:映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想と考察

あぁ・・ついにこの日が来ました。今回は現在公開中の映画『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバ…いやこの映画に関しては事前情報は入れない事をおススメしますので、ご覧になる予定の方は「イントロダクション」だけ読んでお引き取りを!

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イントロダクション

日本でもアメコミヒーローの中じゃ一位、二位を争うぐらい人気はあろうスパイダーマン(Twitterや映画館の座席のはけ具合を見るとめちゃくちゃ人気よね、前売り券の特典貰えなかったし…)を主人公にしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第27作目。2017年に公開した『スパイダーマン:ホームカミング』から続く主演にトム・ホランドを要した3部作の最終章にもあたります。

前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)での一件により、殺害容疑を掛けられ素性を暴かれてしまったスパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)。世間に騒ぎ立てられ、周りの人の生活をも滅茶苦茶にしてしまった事をどうにか変えようと、共闘経験のあるドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)を尋ねる。そこで魔術の力を持って自身の正体がバレていない状態に戻そうとするも、予期せぬ敵を呼び寄せる事になってしまう。

トム・ホランドゼンデイヤマリサ・トメイを始めとしたシリーズメンバーに加え、既に予告でお披露目となっていたようにサム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズに登場したドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)やグリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)、マーク・ウェブ監督版「アメイジングスパイダーマン」シリーズのエレクトロ(ジェイミー・フォックス)など、過去のシリーズ作品から悪役たちが時空を超えて登場するため、結構なメンバーを贅沢に使ってます。流石ディズニーさんの潤沢な資金力って感じです。

監督はジョン・ワッツが続投。「スパイダーマン」シリーズの前に手掛けた『COP CAR/コップ・カー』(2015年公開)は割と好きだったので、また中小規模のクライム作品を撮って欲しいですね。

 

ぶっちゃけ観る前は

まず予告編を見た私の気持ちとして、果たして2時間前後にまとめる事が出来るにかという疑問と一抹の不安がありました。なんせ今まで全く繋がりのなかったサム・ライミ版(2002~2007年の3作品)とマーク・ウェブ版(2012&2014年の2作品)を絡めようとしてるわけで、それは暴挙に近いのではないかと思いました。

しかしやりやがった、やってのけたです。

やってのけた事によって、各シリーズに定着しているファンのモヤモヤした気持ちを背負って丸く収めたような作品になったと思います。こうして書いてるってことはそうです、モヤモヤしていた人間がこの私です。

私にとってのスパイダーマンサム・ライミ版。初めて観たアメコミヒーロー映画だったという事もあって思い出補正強しな作品。ライミ版以降の作品は別ものとして割り切って観ていても頭に過ぎるトビー・マグワイアの姿。そのため「スパイダーマン」というコンテンツに乗り切れない自分が居たのです。

そんな私にとって本作は登場キャラたちと同じ境遇で、ある種セカンドチャンスの場となりました。ドクター・オクトパスの描き方は最高だったし、グリーン・ゴブリンはやっぱりゴブリンという一筋縄ではいかない展開も良き。ラストの成しえなかった事を成し得ていく流れにも感激です。これからもライミ版信者である事に変わりありませんが、心の霧は晴れた気がします。

またマーク・ウェブ版の「アメイジング~」は、シリーズ自体が大人の事情で中途半端に終わってしまった事もあり、ファンとしてはMCUでの3代目を受け入れづらかった方もいるじゃないかと思います。そういった意味でもセカンドチャンスを与えられたというのは大きな意義があったと思うのです。(予告でも使われているMJ落下シーンの展開には思わずガッツポーズ)

スパイダーマン映画」という“大いなる力”を持ったコンテンツを扱うという事は、ファンからの期待とバッシングもひっくるめた“大いなる責任”が付きまとう。まさに「大いなる力には大いなる責任が伴う」を体現した作品になったと思います。

 

まとめ

以上が私の見解です。

かなりの興奮状態だったので少し冷めた状態となって気付いたのですが、あれっ『ファー・フロム・ホーム』からのミステリオさん関連の件はどうなったの?殺害容疑は晴れたのかよく分からんし、ミステリオ信者はまだ居るのかな?それにマルチバースどうのこうのの話も曖昧で何でもアリな感じ等うやむやになっている部分があり、少々粗のあるストーリーだと思いますけどまぁいいか。こんなお祭り映画なかなか無いですし、興奮のビックウェーブに乗って楽しんだもん勝ちです。

あと余談ですけが、日本版主題歌をジャニーズグループが担当したことがどうのこうのという話を目しましたが、恐らく日本語吹き替えを観ないと曲が流れる現場に立ち会えないのでブーブー文句を言う人たちは字幕を観ることで問題ないと思うんですけど。まぁそんなことより、これが一番言いたかった。アメコミヒーロー映画の日本版主題歌は全部King Gnuの「飛行艇」にすれば丸く収まると思うんですよw。バキバキの戦闘曲って感じですし、聞けば誰もが“命揺らす”と思うので。

ファンなら涎が垂れてしまう数々の会話シーンや個人的にはめちゃめちゃ待ち望んでいたあの人の登場などまだまだ語り足りないですが、そろそろとっ散らかってきたのでこの辺でお開きです。ありがとうございました。