キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第102回:映画『レイジング・ファイア』感想と考察

2022年1発目は現在公開中の映画『レイジング・ファイア』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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↑入場者特典のポストカード。貰った瞬間は「ドニー・イェンじゃないの⁉︎」と思いましたが、観終わったら「こっちで正解」となりましたよ。

 

イントロダクション

警察官と元警察官の熾烈な攻防を描いた香港&中国産ポリスアクション。

主人公の警察官チョン(ドニー・イェン)は麻薬組織の掃討作戦中、謎の武装集団による襲撃で多くの警官仲間を失ってしまう。仇を討とうと奔走するなか、ある事件をきっかけに投獄されていた元同僚のンゴウ(ニコラス・ツェー)が捜査線に浮上する。

監督はベニー・チャン。去年の8月に急逝されてしまったようで、エンドクレジットでは追悼映像が流れていました。私この監督の作品今まで観たことなかったな。『インビジブル・ターゲット』(2007年公開)とか面白そう。

主演は『導火線 FLASH POINT』(2007年公開)や「イップ・マン」シリーズのドニー・イェン。ハリウッド作品だと『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』(2016年公開)でストーム・トルーパーをボコボコにしていまたが、そう言えば『ジョン・ウィック』の新作にも出るんですよね。キアヌ・リーブスvsドニー・イェンはアツいな。


ニコラス・ツェーが格好良すぎ

まず観ていて思ったのがコレ。ンゴウを演じるニコラス・ツェーが格好良過ぎて新年早々眼福でした。

初登場の時点で長髪を振り乱した眼光鋭い表情にハートはロックオン!格闘、射撃の腕に加えナイフ捌きにバイクのドライビングスキルも超一流。欠点無いのかい。

終盤の手榴弾をも炸裂させて民間人も巻き込んだやりたい放題な銃撃戦では『ヒート』(1995年公開)を意識したであろうグラサンに黒のスーツの出で立ちで出撃。やべぇー!そして武器はカービンピストル(CAAのグロックカービン?)&ダブルマガジンのHK416っぽい銃を使用。カービンピストルをチョイスするってのが誠に良き。

そしてラストのタイマン格闘戦では二手バタフライナイフときた!カチャカチャと音を立てながら高速で白刃を閃かせます。いや厨二心への潤滑油サービスがエグいのよ。去年観ていたら間違いなくベストアクション賞でした。


正しい仕事をしよう

こんな感じの超ゴリゴリアクション映画ではあるんですけど、興味深いシーンがありました。それは行き過ぎた行動を取った事で、上層部にお咎めをくらった際のドニーさんの発言。

カネや権力に執着した仕事をするとどこかで皺寄せが発生する。誰かが不幸になるより、正しいと思うことを選択して誰かの為に仕事をしていこうぜ的なニュアンスのことを言ってました。

この事は全ての職業に精通していると思いますが、特に警察内部のグレーさを扱った作品という点で言えば、今の香港情勢がうっすらと感じられます。ただ同時にグレーさや腐敗の濃度がもっと濃かったら、よりドニーさんの発言に深みが出たのかなとも思いました。惜しいなぁ~。

 

まとめ

以上が私の見解です。

最後は少しウルっと来ます。お互い良き同士だったからこそ自らの拳で対峙しなければならない運命といったアツい気持ちが感じられるラストでした。

あっそれとニコラス・ツェー武装ばっかり触れて、ドニー・イェンの警察側に触れてなかったよ。警察官の皆さん、グロックじゃなくてSIGを使用してるんですよ。恐らくp250か320ってところでp226系統より新しいモデル。ちょっと珍しい気がしましたし、SIG好きは必見です。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。