キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第64回:「ゴジラ」について色々語ってみた

今回は、来るゴジラvsコング』の公開を筆頭に現在放送中のアニメシリーズゴジラS.P』や今週の土曜にはゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』の地上波初放送。さらに東京ドームシティで開催されている「ゴジラ特撮王国」の展示会に西武ゆうえんちに新設されたアトラクションゴジラ・ザ・ライド」など、とにかく今超激アツな「ゴジラ」について諸々思うことを語るという暴挙に近いことをやってみようと思います。

ちなみにこちら、トイレから汚水がエンドレスで溢れてくるという悪夢から目覚め、なかなか寝付けないタイミングでふと思いついた企画。どうしてこのタイミングなのか。我ながら謎です。

 

 

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 ゴ・ジ・ラ!ソイヤッ!

 

私とゴジラ

まず、私がどうゴジラと出会い今に至るのか思い出してみます。

初めての遭遇は、恐らく小学校に入る前のキッズだった時じゃないですかね。恐竜好きが派生したことだけは確かかなと思います。ゴジラさん、誰がどう見てもティラノサウルスのような肉食恐竜に外見がそっくりですから、元々『ジュラシック・パーク』やら図鑑の影響で恐竜好きだった私に親が見せてくれたんじゃないかと思います。初めて観たの作品は具体的には覚えてませんが平成ゴジラシリーズのどれかでしょう。当時、ビデオ屋に行って何度も借りた記憶が残ってますし、シリーズに登場するスペースゴジラデストロイアの指人形も持ってました。

それから、ミレニアムゴジラシリーズ等ちょこちょこと観ていましたが、中学・高校この辺の時期にケーブルテレビの日本映画専門チャンネルで全作品の放送があり、ここで全作品を制覇。その後もハリウッド版などで定期的に触れてきて今に至ります。

つまり私の人生を構築するアイテムの一つであるということ。同時に映画好きになり得た一要素でもあるわけです。

 

ゴジラは文化だ!

もし私が日本に生まれ良かったことを答えるなら、和食がコンスタントに美味いことと怪獣文化が根付いることです。和食と同等レベルというw。

「怪獣」と広義な感じで書いているのは、勿論ガメラウルトラ怪獣の存在があるからこそ。特に私にとってゴジラは、子供の頃からこの年になるまで好きで居続けられるものなんて興味や価値観は成長していく過程で変化していくものですから早々ないです。きっと私以外にも同じ境遇の人々はいるだろうと考えると凄まじき存在です。

また日本がお国を挙げて「クールジャパン」と言って様々なコンテンツを発信する前からゴジラさんは海外へと進出をしている点から言っても日本が誇る文化です。

記念すべき1作目を海外向けに編集されたバージョン『怪獣王ゴジラ』が1956年にアメリカで公開(さっき全制覇って言ったけど、これは観たことなかったなぁ)。

その後、初のハリウッド版となったエメリッヒ監督の『GODZILLA』(1998年)が公開。しかし評判はいまいちだったようで。だって魚を食べる走るトカゲでしたもんね。個人的には卵から孵化しチビたちが頑張るシーンだけは今でも割と好きですが。

そして『GODZILLAゴジラ』(2014年公開)で復活の狼煙、いや雄叫びをあげます。海外で連チャン製作されるようになったのはここ最近の事ですが、こうして国内外問わず人気キャラクターへとのし上がったのです。

そういえば「ゴジラの日」というものがあります。54年に『ゴジラ』が初めて公開された11月3日がその日に当たります。そう、世間的には文化の日。そもそも明治天皇の誕生日が理由でお休みなわけですが、それを「文化」と表現するのも何だかしっくり来ない…。天皇家がお好きな人にとっては大変失礼しますけど、一層ゴジラの誕生日だから国民の祝日でも良いんじゃないかと思いますねw。

 

どのゴジラが好きかは「初見」が重要?

ゴジラ」と言っても一括りに出来ず、その時代によって姿やスタイルが変わります。個人の主観でざっくり分類すると6つのパターンに分けることが出来ます。

 

・初期:核兵器から生まれた恐ろしき災害。

・昭和期:人類寄りで数々の怪獣を倒してきたファイター。

・平成期:初期と昭和期のハイブリッド。

・2000年代期:平成期のレガシーを継承も核絡みは薄め。

・2010年代期(シンゴジ、アニゴジ、SP):何でもありな多様性スタイル。

・ハリウッド版:ビッグ・バジェットらしいパワー系。

 

これら6つのうち、どのパターンに属した作品を初めて観たかで好きなゴジラが決まるのではないかと私は考えているのです。ちょっと偏見じみた例になっちゃいますが、他の怪獣との対戦モノを斜に構えて観る、俗に言う“初代ゴジラ原理主義者”が居たりしますね。まぁー必ずしも初見が初代とは限りませんが、作品への思い入れがあるからこそそうした考え方を持つのだと思います。また、洋画がお好きな方は案外ハリウッド版がゴジラの初見という人も居たりするように思えます。実際私の知り合いに、ハリウッド版は観たけど日本のは観たことないという人も居ましたし。

という考えに基づくとですね。前述の通り私にとっては平成期のゴジラが最強。核によって生まれた人類を襲う存在という初代のスタンスと強大な力を持った敵と対峙する昭和期のスタンスの良いとこどりをした欲張りなタイプになります。その中でも特に『ゴジラvsデストロイア』(1995年公開)は別格。烈火の如く燃えるゴジラは衝撃的ビジュアルでしたし、ラストシーンも子供ながら印象に残るものがありました。

そんな自称平成ゴジラ主義者からすると、世間的な評判の良かった2016年公開『シン・ゴジラ』はそんなには気に入らなかったのです。

いやストーリー自体は大変面白かったですよ。現政権にも通ずる未曾有の事態の前では無力に等しいというディザスター系のパニック映画で見られる展開は良かったです。東日本大震災を想起させるような恐怖もありましたし、評価が高いのもよく分かります。ただそれでもゴジラの造形がう~ん、受け止め切れなかった。平成ゴジラシリーズのゴジラって、とにかく凛々しくて人類の敵でありながら憧れてしまうよう存在感を放っていました。あの格好良さに似たものをスクリーンで拝めるもんだと期待していたので、今までとは方向性の違うゴジラが登場し錯乱。第1形体であった蒲田くん(これはこれで好きだけど)は強烈なインパクトでしたし、口から吐く破壊光線のシーンに至っては拒否反応による悲鳴。ひぃ~なにこれ。

勿論これは個人的な感想なので、私のような平成ゴジラが好きな人でもシンゴジを気に入ることはあると思います。ただやっぱりファーストタッチって何事に置いてもターニングポイントになると思います。

 

まとめ

以上、何の脈絡もなく思い付くまま語ってきました。

最後に「大ゴジラ特撮王国」の展示会について触れておきます。先日行ってきました本イベント。率直に言ってマジ最高ゴジラシリーズの歴史をたどりながら、実際に撮影で使用したミニチュアやスーツ、台本を見ることが出来るのでテンション爆上がり不可避。あのクオリティーで1800円は安く感じますよ。緊急事態宣言下(都内じゃ延長説もあるし…)でなかなか訪れるのは難しいかも分かりませんが、ゴジラがお好きな方なら必見です。

ということでこの辺でお開きです。ありがとうございました。

 

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↑「大ゴジラ特撮王国」でのシンゴジ。色々否定しちゃったけど続編待ってるよ!