キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第159回:映画『バイオレント・ナイト』感想と考察

今回は現在公開中の映画『バイオレント・ナイト』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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イントロダクション

冬の子供たちのヒーロー サンタさんが武装集団とバチバチでやり合うまさかのバイオレンスアクション。

イマドキの頭でっかちキッズたちにうんざりしている巨漢のサンタ・クロース(デビッド・ハーパー)。酒でごまかしながら、良い子にプレゼントを届けるためクリスマスイブの空を駆け回っていた。しかしとある富豪一家の豪邸に忍び入った時、3億ドルの現金を強奪しようとする悪党たちと鉢合わせてしまう。その場を去ろうとするも子供が人質となっている事を見かねたサンタさんは、封印していたある能力を発揮し武装集団に立ち向かう。

監督はトミー・ウィルコラ。『ヘンゼル&グレーテル』(2013年公開)やNetfilxの『ザ・トリップ』(2021年公開)など悪趣味満載の楽しい作品を手掛けてます。あっ「処刑山」シリーズもこの方なんだ、急に気になってきた。

主演はデビッド・ハーパー。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズの保安官が有名でしょう。あぁ…私“ストシン”はシーズン1で止まってるんですよ。海外ドラマあるある、いつの間にか見なくなってるパターン。なので私的には『イコライザー』(2014年公開)の悪徳警官のイメージの方が強いですね。『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』(2008年公開)や『タイラー・レイク/命の奪還』(2020年公開)にも出てたな。そして悪役のボスはジョン・レグイザモが演じています。『ムーランルージュ』(2001年公開)や『ジョン・ウィック』(2015年公開)、『キック・アスジャスティス・フォーエバー』(2013年公開)など気づくと居るイメージの名バイプレーヤー。実は『ダイ・ハード2』(1990年公開)にも出てたんだとか。

下品で過激なXmasでも良いじゃないか!

こちらクリスマス映画なわけで、何故この2月に公開なんだと思うばかり。きっと翻訳やらプロモーションやら諸々の理由で公開が他国よりも遅れるのはよくある話なので仕方なし。でもやはりクリスマスに公開すればもうちょい話題になりそうなもんです。

そんなクリスマスの夜はこんな事で悩むのではないでしょうか?強盗相手にキッズが巧みな籠城戦を繰り広げるクリスマスコメディの傑作『ホーム・アローン』(1990年公開)とテロリストに占拠されたハイテク高層ビルで孤軍奮闘する刑事を描いたアクションの傑作『ダイ・ハード』(1989年公開)のどちらを観ようかと悩む時が。あれっ私だけでしょうか?まぁ『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996年公開)や『アナと世界の終わり』(2017年公開)というのも手なんですが、だいたいこの2大巨頭で毎年迷います。

しかしその悩みの打開策の一つになるかもしれない新たなクリスマス映画の新定番が爆誕でございます。何しろ『ホーム・アローン』と『ダイ・ハード』の良いとこどりをしています。セリフの引用やキッズが悪者を懲らしめるシーンは『ホーム・アローン』の展開。ただし本家よりも下品でバイオレンスです。そして武装集団が建物を占拠した中に招かれざる客が居たせいで死闘が勃発するという設定はまさに『ダイ・ハード』。無線のやり取りも激アツポイントです。

勿論それだけではありません。ゲロ吐くし立ちションもしちゃうやる気ゼロなサンタさん。やる気が失せている理由はまぁ色々あるわけで、それはサンタクロースの存在を信じるか否かという大人たちが忘れてしまっているピュアな心をテーマにしているのです。下品で過激だけどピュアな精神は忘れない、映画ってそういう事ですよ。

まとめ

以上が私の見解です。

はい、私の今年のクリスマスの予定は本作を観直すに決まりました。ってかどっかの映画館でクリスマス上映してくれ!w

それにしてもスレッジハンマーって暴力的でズキュンと来ます。ハンマーそのものがバイオレンス映画じゃ定番アイテムと化してる気がします。それにビリヤードの球を靴下入れてぶん殴るのもバイオレンス作品で愛されてますね。『シャード・オブ・ナイト』(2018年公開)でも観たし、あれっ『ザ・トリップ』にもあった気がすんぞ。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。