第198回：映画『コカイン・ベア』感想と考察 - キャプテン・シネマの奮闘記

今回は現在公開中の映画『コカイン・ベア』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

イントロダクション
自然との距離は程々に
まとめ
※ちなみに

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イントロダクション

80年代アメリカで実際に起きた事件をベースに描かれてるパニック映画。本国アメリカのSNSではだいぶ話題を呼んだようですよ。

ある運び屋がセスナ機に積んだ大量のコカインをジョージア州の森へ投下し回収しようとするも、誤って落下し死亡する事件が発生。運び屋の雇い主であったシド(レイ・リオッタ)は部下たちにコカイン回収をするよう森に向かわせていた。その頃、幻の滝の絵を描くと言って友人を連れ学校をサボり森に向かった少女ディーディー(ブルックリン・プリンス)が、大量のコカインとそれを食べた事で凶暴化した熊に遭遇してしまう。

監督はエリザベス・バンクス。役者としての活躍が多いですが、監督としては『ピッチ・パーフェクト2』(2015年公開)と2019年の『チャーリーズ・エンジェル』のリメイクを手掛けています。どっちも観てないなぁ。

主演は熊さん…で良いでよねｗ出演者で注目なのはやはりレイ・リオッタ。本作が遺作となってしまいました。代表作であろう『グッドフェローズ』(1990年公開)を撮ったマーティン・スコセッシ監督は新作公開やMCUに嚙みついたりと元気いっぱいなのに。また、何とも言えなかった『ハン・ソロ／スターウォーズ・ストーリー』(2018年公開)で主演を務めたオールデン・エアエンライクも出演しています。この方について調べてたら、なんと未だ日本公開の決まらない『オッペンハイマー』に出てるみたいなんです。“オッペン”なぁ。ノーラン作品の公開が決まらないなんて事あります？某アイドル事務所じゃないけど、フィクサー的なヤバいジジイorババアの圧力が働いてんのかなぁ…。気持ち悪っ。

自然との距離は程々に

今年はOSO18の被害&駆除や某YouTuberが熊にピザを与えて餌付けをしたことが物議を醸すといった熊関連のニュースが話題となるホットな年。獣害が増えているのは、過疎化による里山の減少なんて言われてますが、こんな時に公開となるのは偶然というか数奇な運命というやつです。

コカインという名の人工物の虜になってしまった熊さん。ブツを巡る人間たちの思惑を他所に、普段は穏やかで人を襲わないのに(本当？)ラリってバンバン人体破壊を繰り返します。これは熊さん自身のせい？いやいや人間のせいだろ！そもそもあんなアホみたいな密輸手段を取らなきゃこんな事にはなってないんだからさ。

では、ベースとなった実話はどうなのか？密輸業者がコカインの入ったカバン飛行機からバラまき逃走中に転落死までは同じ。しかし森に散らばったコカインをアメリカヒグマが接種しラリって人を殺しまくったわけではありませんでした。事件の後日、山中で熊の死体が発見され胃からコカインの成分が検出。どうやら過剰摂取で死亡したというのが実話なのです。つまり「コカイン・ベア」とは不遇な死を遂げた熊が正体なのです。ほらな！人間のせいじゃんか。自然との距離感がバグって破壊するバ○な人間は熊にバラされるぐらいが丁度良いんだって話なんでしょう。そして薬物乱用ダメゼッタイです。

まとめ

以上が私の見解です。

SNSバズったって事はあっちじゃデートムービーだったりするのかな？軽い気持ちで観るのに丁度良い映画でした。ただコメディ要素が弱く、コミカルにもシリアスにも成りきれない中途半端な印象はやや受けました。キャラが個性的な割にいまいち活かせていない感じも良くない気がします。いや、やっぱり個人的にコメディ作品が苦手なのか？邦画洋画問わず、なんか冷めた気持ちで観ちゃうんですよね。ブラックコメディは好きなんだけどぉ。だからか救急車のシーンは好きでしたよ。ストレッチャーごといきますかw

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。