キャプテン・シネマの奮闘記

映画についてを独断と偏見で語る超自己満足ブログです

第199回:映画『イコライザー THE FINAL』感想と考察

今回は現在公開中の映画『イコライザー THE FINAL』を語っていこうと思います。毎度のことながら、ややネタバレ注意です。

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イントロダクション

TVドラマシリーズ『ザ・シークレット・ハンター』を映画化した「イコライザー」シリーズ3作目。一応FINALとは付いてますが、原題は『The Equalizer 3』。4作目があってもおかしくないぞ。

シチリア島に根を張る犯罪組織の粛清を行った際に重症を負った“イコライザー”ことロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)。意識を失っていたことろアマルフィ海岸のとある田舎町の町医者(レモ・ジローネ)に命を救われる。温かく接してくれる市井の人々にも救われ、この町を安住の地にしよう心動かされ始める。しかし町を暴力によって支配しようとする連中を見過ごせるはずもなく再び粛清を始める。

監督はアントワーン・フークア。“男の子ってこんなの好きでしょ”な映画を撮りまくってる割と好きな監督です。個人的には『マグニフィセント・セブン』(2016年公開)と『サウスポー』(2015年公開)が良いかなぁ。『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年公開)の序盤のゲリラ戦もアツいよな。

主演はデンゼル・ワシントンアントワーン・フークア監督とのタッグで言えば『トレーニングデイ』(2001年公開)でしょう。この作品でアカデミー賞主演男優賞ですもんね。またトニー・スコット監督とのタッグも多い印象。その中に『マイ・ボディーガード』(2004年公開)がありましたが、あの時誘拐される少女を演じていたダゴダ・ファニングが今作に出演。およそ20年ぶりの共演?さながらおじいちゃんとお孫さんです。ちなみにダゴダ・ファニング出演作だと『500ページの夢の束』(2017年公開)が好きですね。

“マッコール”を活かして

いやいやビックリしましたよ。まさか今回はほぼスラッシャーホラーな映画を観る事になるとはちょっと想定外。執行すると決めたら仕事が早いマッコールさん。先に暴力を振るったもん勝ちと言わんばかりに闇討ちで敵を屠っていきます。これブギーマンとかジェイソンのやり口w。

しかし思えばそうなるのも納得ではあります。1作目は舐めてかかったおっさんがヤバかったというビジランテ映画。2作目は同じスキルを持つ対抗馬が登場する大味なアクション映画という流れを踏んできたシリーズ。その前2作にも時折サイコサスペンスっぽさがあるのは確かでした。そもそもアクションのスタイルは殺し合いというより処刑に近いですし、相手を倒した後の虚無感みたいなものもありました。そんなサイコサスペンスっぽさを3作目にして全面的に押し出してきたという印象です。

またロバート・マッコールというキャラを活かして様々なジャンルにチャレンジしたシリーズといって良いでしょう。それが出来たのもひとえにデンゼル・ワシントンのカリスマ性でしょう。多くは語らず目の演技で魅せるベテランの技。やはり目で訴え掛けらる役者は強いね。

まとめ

以上が私の見解です。

今の映画館はイイですね。ジョン・ウィック&ロバート・マッコールという現代を代表する殺しのアーティストが肩を並べてるんですもの。まぁ景気がよろしいこと。

そんなマッコールさん、〇〇秒で悪を抹殺するというのがお家芸と化していますが、今回はまさかの9秒。一桁台に突入しちゃうのは流石に無慈悲過ぎるw 私みたいな優柔不断な人間なんて“えっと…どうしようかなぁ~”と考えてるうちに屍ですよ。仮に続編があるなら3秒とかになるのか?それはもう殺される相手に同情しますわ。

という事でこの辺でお開きです。ありがとうございました。

↓「ジョン・ウィック」の新作はこちら

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